3月の児童生徒感染者数、13万7158人で高止まり 文科省集計

 新型コロナウイルスによる今年3月の児童生徒の感染者数は13万7158人となり、オミクロン株による感染拡大はピークを越えたとみられるものの、引き続き感染者数が高止まりしていることが4月15日、文科省の集計で分かった。2月の児童生徒の感染者数についても報告が増え、過去最高の24万2547人に達したことも判明した。感染経路のうち学校内感染は小学校で全体の4%、中学校で5%、高校で18%、特別支援学校で7%。小学校では「同一クラス」が80%を占めたが、中学校では「同一クラス」が46%、次いで「同一部活動」26%となり、高校では「同一部活動」が46%で最も多かった。教職員の感染者数は1~3月の合計で3万4730人。学校内の感染経路を見ると、「同一クラス」の38%に続いて、「職員室」が17%を占めた。

 今年3月の児童生徒などの感染者は▽幼稚園 4382人▽小学校 9万2177人▽中学校 2万3547人▽高校 1万5822人▽特別支援学校 1230人――の計13万7158人。同一の学校で感染者が5人以上確認された事例は▽小学校 1989件▽中学校 762件▽高校 517件▽特別支援学校 57件――だった=グラフ1

【グラフ1】児童生徒の感染者の推移(月別)

 オミクロン株によって子供への感染が拡大した今年2月の感染者数についても、先月の集計時点よりも各自治体からの報告数が積み上がり、▽幼稚園 9334人▽小学校 15万1944人▽中学校 4万340人▽高校 3万7039人▽特別支援学校 3890人――の計24万2547人に膨れ上がった。同一の学校で感染者が5人以上確認された事例は▽小学校 7317件▽中学校 2938件▽高校 2158件▽特別支援学校 297件――となった。いずれも、コロナ禍に見舞われて以降、もっとも高い水準だった。

 3月の感染者数13万7158人は、2月と比べると全体で43.5%の減少となっているが、1月の感染者数13万3026人よりも3.1%増えている。3月には各地で感染状況が落ち着き、まん延防止等重点措置が解除されたが、児童生徒の感染者数は依然として高い水準のままとなっていることが分かる。

 感染経路は、集計を始めた昨年6月以降、今年1月まで、小学校・中学校では「家庭内感染」が最も多く、次いで「感染経路不明」だったが、2月には「感染経路不明」が最も多くなり、3月も同じだった。高校・特別支援学校では集計開始から今年3月まで「感染経路不明」が最も多く、次いで「家庭内感染」だった。学校内感染は小学校4%、中学校5%、特別支援学校7%にそれぞれとどまっているが、高校では全体の18%を占めている。

 学校内感染の経路について今年1~3月の合計で詳細を見ると、小学校・中学校・特別支援学校では「同一クラス」が最も多かったが、中学校では「同一部活動」も26%を占めた。一方、高校では「同一部活動」が46%を占め、次いで「同一クラス」が28%だった=グラフ2。高校では、部活動が感染経路となっている割合が今年1月の54%に比べると減っており、部活動での感染対策に配慮している学校現場の様子がうかがえるが、それでも主要な感染経路となっている。

【グラフ2】学校内感染の詳細(今年1-3月の合計)

 教職員の感染者数は、今年1~3月の合計で、3万4730人だった。感染経路を見ると、「感染経路不明」が64%で最も高く、次いで「家庭内感染」が27%、「学校内感染」が7%。学校内感染の経路を詳細に見ると、「同一クラス」が38%を占め、次いで「職員室」での感染が17%と多かった。続いて、「同一の学年」が9%、「同一部活動」による感染が7%だった。

 また、文科省は学校の新型コロナ対策の一環として、教職員を対象とした3回目のワクチンの優先接種について、自治体の取り組み状況を公表した。それによると、3月31日時点で、全国47都道府県と20政令市の全てで優先接種がすでに実施されている一方、市町村ではすでに実施している自治体は1670自治体で全体の96.0%だった。4月以降に取り組む自治体がある一方、全体の2.3%にあたる40自治体は優先接種を実施しないとしている。

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