アメリカザリガニは終生飼育を 環境省が小学校向け教材

 日本の生態系に重大な被害を及ぼすことが指摘されているアメリカザリガニの問題を子どもたちにも知ってもらおうと、環境省はこのほど、アメリカザリガニ対策を取り上げた学校教育用教材などのコンテンツを公開した。アメリカザリガニが繁殖することで日本の生態系にどのような影響を与えるかを学び、飼育する場合は最後まで責任をもって飼うこと(終生飼育)を呼び掛けている。

 アメリカザリガニは2015年に環境省と農水省が作成した「生態系被害防止外来種リスト」で「緊急対策外来種」に指定されており、今国会にアメリカザリガニを外来生物法の規制対象とするための法改正案が提出されている。これにより、個人がアメリカザリガニをペットとして飼育するのは可能だが、輸入や放出、販売などが規制されることになる。

アメリカザリガニを通じて外来生物の問題を学ぶ生活科の教材サンプル(環境省HPより)

 アメリカザリガニは子どもたちにとって身近な生物でもあり、学校教育で取り上げられたり、家庭などで飼育したりすることも多いことから、環境省ではアメリカザリガニに関する学校教育用教材や普及啓発用動画を作成することにした。

 今回制作された学校教育用教材は、生活科や理科などでの教材サンプルと共に、小学校の教科で外来生物問題と親和性の高い内容をピックアップし、授業の中で外来生物問題を取り上げる際の指導や、補足説明資料として副教材を作成する際のポイントを整理。外来生物によって在来生物の生息が脅かされていることや、外来生物が増えることで生物多様性が失われること、外来生物を飼育する際は、野外に放出・放逐しないようにし、終生飼育する意識を身に付けさせることを強調している。

 同教材をはじめとするコンテンツは環境省HPで確認できる。

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