算数・数学をウクライナ語で解説 京教大有志が動画配信

 ロシアによる軍事侵攻でウクライナから日本などに避難している子どもたちの学びの保障につなげようと、京都教育大学の有志などで構成される「外国人の子どもの教育を考える会」はこのほど、日本の小学校から高校までの算数・数学の学習内容をウクライナ語で解説した動画の配信を始めた。コンテンツは今後1年間をかけて約580本を制作する予定で、有志の会ではウクライナ語への翻訳のための支援金も募っている。

制作されたウクライナ語版の算数・数学の動画コンテンツ(YouTubeで公開された動画より)

 有志の会ではこれまで、日本で暮らす外国にルーツのある子どもたちに向けて、多言語対応版の算数・数学の動画コンテンツを作成し、母語による学習支援を行ってきた。ウクライナ問題を受けて、ウクライナの経済支援に取り組んでいるネクストエージと共同で、日本語が分かるウクライナ人に翻訳を依頼し、ウクライナ語版の算数・数学の動画コンテンツを作成。日本だけでなく、世界各地に避難している子どもたちの学習支援にも活用できると期待を寄せる。

 動画コンテンツは日本の小学校の算数、中学校、高校の数学の学習内容に沿ったものとなっており、単元ごとに3分程度の解説がある。現在は40本以上の動画が公開され、1年間をかけて順次充実させていく方針。有志の会では、最終的には約580本の動画を配信することを目標に掲げ、ウクライナ語への翻訳作業のための支援金も受け付けている。

 有志の会代表の黒田恭史同学教授は「現在、数百万人のウクライナの子どもたちが国内外において避難生活を送っており、教育を受ける機会が制限されている。この動画コンテンツによって、世界中からオンライン学習が可能となる。日本語とも対応させているので、来日したウクライナの子どもたちの学習支援に活用してほしい」と呼び掛けている。

 動画コンテンツの閲覧や支援金の受付に関しては、特設HPで確認できる。

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