1人1台端末で天気予報番組をつくろう 授業で生徒ら挑戦

 1人1台端末を使って、自分たちが学んだことをアウトプットし、知識を定着させよう――。千葉県船橋市立飯山満中学校(藤井武校長、生徒313人)の3年生のクラスで4月22日、天気予報番組を制作する授業が行われた。生徒たちは1人1台端末を活用し、天気予報番組のスライドや原稿の制作を進めており、今後はグループごとに発表する。授業を担当している辻史朗教諭は「正解を出すことが目的ではなく、根拠を付けながら予報することが大事だ」と話す。

 理科の「地球の大気と天気の変化」の単元に関連付けて、昨年度の3月から天気予報番組を制作するプロジェクトが行われている。これまで生徒たちは、同校に昨年度途中から導入されたAIドリルのQubena(キュビナ)を活用したり、単元の内容についてグーグル・フォームでクイズを作って解き合ったりするなどして、学びを深めてきた。

グループになって天気予報番組の制作をする生徒たち

 こうして学んだ知識をアウトプットする機会として、辻教諭は天気予報番組の制作を考えた。グループごとに「台風が接近している日」「猛暑日」「梅雨前線が停滞している日」など、過去の特徴のある日の天気が割り振られ、生徒たちはインターネットで自分のグループが担当する年月日の天気について必要な情報を収集した。そして、各自が読み取ったものをグループ内で共有し、天気予報を考えていった。

 その後は、番組の構成をグーグル・ドキュメントで作成し、グーグル・スライドにまとめながら天気予報番組を制作。「視覚的に分かりやすいようにイラストを入れた」「真夏日というだけでなく、その日がちょうど満月だったので、その情報も取り入れた」「スライドの雰囲気に合わせてオープニング音楽を付けた」など、グループで共同編集しながら試行錯誤を重ねた。

 この日の授業では、スライドと原稿の完成を目指すとともに、別教室とつないで、実際にアナウンサー役、カメラマン役、パソコンを操作する役などに分かれて、番組の放送を試してみるグループも。「スライドと原稿のタイミングが合ってない」「その位置に立っていると、スライドのイラストが見えなくなる」など、微調整を重ねていた。

 辻教諭は昨年度から生徒たちが学んだことを、1人1台端末を活用してアウトプットする活動を積極的に取り入れており、「知識の伝達に使う時間はキュビナなどを活用してなるべく圧縮し、その分、学んだことをアウトプットする時間を取るようにしている」と話す。「例えば、勉強に苦手意識がある生徒でも、1人1台端末を活用することで生き生きと活動している。学ぶ意欲につながってくれたら」と手応えを述べた。

あなたへのお薦め

 
特集