原因不明の小児急性肝炎 国内の「可能性例」は7件報告

 世界各国で小児における原因不明の急性肝炎が報告されているとして、厚労省は5月6日、報道機関に対し、患者やその家族の特定につながらないよう、個人情報の配慮を求めた。同省によると、昨年10月以降で、この急性肝炎の「可能性例」に該当する入院症例を累積7件確認。同省では今後も定期的に症例報告の状況を公表していくとしている。

 世界保健機関(WHO)によると、原因不明の急性肝炎は5月6日時点で、12カ国で少なくとも169例の報告があり、そのうち74例でアデノウイルスが検出されているものの、原因については不明。小児の間で急性肝炎が実際に増加しているかも不明としている。原因を特定するため、WHOでは暫定的な症例定義を定めた上で、各国に症例定義に該当するケースの報告を求めている。

 これを受けて4月20日に厚労省は、自治体に注意喚起と情報提供を依頼。同27日には事例の感染症サーベイランス(発生動向調査)や積極的疫学調査を実施する方針も通知している。

 昨年10月1日から今年5月5日までに小児の原因不明の急性肝炎による入院症例で、「可能性例」とされたのは累積で7件あり、そのうち1件はアデノウイルスのPCR検査で陽性だった。WHOの症例定義に基づく「確定例」は、いずれも現時点ではないとしている。

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