給水で消毒用アルコールが混入 山梨県高校総体で事故

 山梨県教委は5月9日、同7日に甲府市のJITリサイクルインクスタジアムで開催されていた同県高等学校総合体育大会春季大会の女子5000メートル競歩で、給水ポイントで手指消毒用アルコールが誤って混入していたコップが提供される事故が起きたと発表した。競技に参加していた3人の選手が手にしてしまい、そのうち1人は途中棄権となった。これを受け同県の長崎幸太郎知事は記者会見で、第三者も交えて早急に経緯を検証する考えを表明した。

 県教委によると、女子5000メートル競歩には9人がエントリーし、8人が出場。途中で設けられた給水ポイントで消毒用アルコールの入ったコップを手にしてしまった3人の選手のうち、2人は異変に気付いて吐き出したが、1人は飲んで体調不良を起こしたため途中棄権した。3人とも会場に待機していた医師の診察後、病院を受診。5月9日時点で体調不良となっている選手はいないという。

 消毒用アルコールが入っていたペットボトルは商品ラベルがはがされた状態であったものの、商品ラベルが付いている給水用の飲料と同じ2リットルのペットボトルで、これらが一緒になっていたことが混入の原因と考えられる。

事故を受けて記者会見で謝罪する山梨県の長崎知事(YouTubeで取材)

 5月9日に記者会見した長崎知事は選手らに対し、「県として大変申し訳なく、おわび申し上げたい」と謝罪。その上で「常識では考えられないことなので、迅速かつ客観的に、疑念のない形で、なぜこんなことが起きたのか、われわれの立場としてしっかり明らかにすることが必要だろうということで、第三者の専門家も入れて迅速に調べ、検証したい」と述べた。

 事故を受けて県教委では、5月7日の時点で各競技専門部に向けて再発防止のための文書を通知。第三者の専門家を入れた検証会の立ち上げに向けて協議を始め、事故の原因や経過を検証し、再発防止につなげていくとしている。

 競技の取り扱いについては、同県高体連陸上競技専門部で協議を進めている。

 また、この事故で同県高体連陸上競技専門部委員長から専門部長に対して情報共有を行った際、事前に確認したメールアドレスが誤って伝わっており、第三者に送信されるというミスも重なった。

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