子どもの「社会的時差ボケ」 学年上がるにつれ拡大傾向

 小学4年生から高校3年生にかけて、学年が上がるにつれて平日と休日の生活時間がずれる「社会的時差ボケ」が大きくなる傾向にあることが5月10日、健康と体内時計に関する研究を行っている早稲田大学理工学術院の柴田重信教授の研究室と、ベネッセ教育総合研究所の共同調査で明らかとなった。普段から規則正しい生活リズムを送っていることが、子どもの成績に関連していることも示された。

 同調査は、コロナ禍で生活リズムが急激に変化したことや在宅時間が増えたことによる子どもの生活リズムの変化が、学習習慣にどのような影響を与えているかをみるため、昨年6月25~27日に小学4年生から高校3年生まで、各学年男女515人ずつにアンケートを行った。

 その結果、平日・休日ともに睡眠時間は学年が上がると減少しており、どの学年でも休日の方が平日よりも睡眠時間が長く、平日の睡眠不足を休日に取り返している状況が浮かび上がった。平日と休日の生活リズムの時間差は平均で1時間を超え、平日と休日の生活リズムのずれ(社会的時差ボケ)が大きくなっている傾向がみられた(=グラフ)。

休日の睡眠時間から平日の睡眠時間を差し引いた学年ごとの「社会的時差ボケ」の状況(数値は「7時間」を「7.0」 、「8時間30分」を「8.5」のように10進法に置き換えて表現)

 また、学年が上がるにつれて、就寝前にスマートフォンやタブレット、ゲームなどの電子機器の画面を見る時間(スクリーンタイム)が増え、就寝前のスクリーンタイムがあると答えた子どもの方が、疲れやすいと感じたり、翌日の昼間に眠くなったりする傾向にあることや、朝食を食べない子どもの割合も学年が上がると増えていき、朝食を毎日とる子どもは小学4年生では91.3%だったのが、高校3年生になると74.7%にまで低下していることなども分かった。

 同調査では回答者の自己評価による学校の成績との関連も調べており、小学生、中学生、高校生の各学校段階では、成績が上位の子どもは成績が下位の子どもと比べて、普段から規則正しい睡眠や食事、学習習慣があると回答。成績上位の子どもは下位の子どもと比べて、寝る前のスクリーンタイムがないと答える傾向もみられた。

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