子どものマスク着用の段階的見直し 東京都医師会が提言

 新型コロナウイルス対策として学校などで徹底されている子どものマスク着用について、東京都医師会は5月10日に開いた定例記者会見で、ソーシャルディスタンスが保てている屋外では外すなど、着用について見直しを進めることを提言した。松野博一官房長官も11日、「屋外での、人との距離が十分にある場合にはマスクを外すことを推奨している」と述べ、熱中症のリスクなどを踏まえ、周知していく考えを示した。今後、暑さが本格化するのを前に学校現場でも、屋外でのマスク着用を緩和する動きにつながる可能性がある。

 10日の東京都医師会の会見で、同会理事で小児科医の川上一恵医師が公表した「ポストコロナに向けて」とする提言では、小児の新型コロナウイルスの免疫獲得の傾向などを踏まえ、感染の再拡大を最小限にとどめつつ、段階的に感染対策を解除していくことを提案。

東京都医師会が出したマスク着用に関する提言

 特に、これから夏に向けて気温や湿度が高くなるため、熱中症対策も視野に入れる必要があるとして、例えば、保育所や幼稚園での外遊び、学校の体育の授業、部活動など、ソーシャルディスタンスが確保できている屋外での活動ではマスクを外すなど、教育現場でのマスク着用ルールの見直しに着手すべきだとした。

 また、松野官房長官は11日の記者会見で、東京都医師会の提言に関する質問に対し、「人との距離が十分取れれば、屋外でのマスク着用は必ずしも必要ではなく、特に気温・湿度が高いときには熱中症のリスクが高くなることから、屋外での、人との距離が十分にある場合にはマスクを外すことを推奨している。こうした点はさまざまな場面で周知広報に努めていくとともに、マスク着用などの基本的感染対策については、感染状況等も踏まえながら専門家の科学的な意見も伺い検討していきたい」と述べた。

 体育の授業など屋外活動でのマスク着用を巡っては、全国一斉休校が行われた直後の2020年5月にスポーツ庁の通知で、運動時にマスクを着用すると十分な呼吸ができず、熱中症のリスクがあるとして、ソーシャルディスタンスが確保されているなどすれば、マスク着用は不要とする考えを示している。

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