教職員によるセクハラ 7割が一方的な接触・接近、静岡県

 教職員による児童生徒へのセクシュアルハラスメント対策の一環で、静岡県教委は5月11日、県立学校と公立小中学校の児童生徒を対象に実施した昨年度のアンケート結果を公表した。セクハラを受けたと感じたと回答した児童生徒は115人に上った。具体的な内容では「距離が近い」「触られた」など、一方的な接近や接触を伴う言動に関するものが7割を占めたほか、ジェンダーに関する不適切な言動もあった。

 同県教委によると、「セクハラを受けたと感じた」と回答したのは▽小学校(5年生以上) 32人▽中学校 52人▽高校 28人▽特別支援学校 3人。同一案件の重複を除くと、学校生活の中でのセクハラの件数は97件で、自分自身が受けたのは70件、友人が受けたのは27件だった。

 具体的なセクハラの内容を見ると、「部活動の指導中に腕を触られた」「褒められたときに頭をなでられた」などの不必要な身体的接触が55件、「休み時間に友達との会話に無理やり入ってきたりじろじろ見たりする」「あいさつしたときに顔ではなく胸を見られた気がした」などの不必要な接近、凝視が12件で、こうした不必要な接触や接近が多くを占めた。

 また、身体的特徴など羞恥心(しゅうちしん)を害する内容の発言が9件、特定の性別や容姿に対する差別的対応が7件、性別を基準とした差別的言動が3件、性別による役割や「らしさ」の強要が7件、性的少数者への差別的な言動が1件あり、児童生徒がジェンダーに関する教員の不適切な言動に敏感になっている様子が伺える。

学校生活で教職員から児童生徒が受けたセクハラに該当する言動

 同県教委では、今回の調査では強制わいせつや盗撮などのわいせつ行為に関する回答はみられず、懲戒処分の対象となる事案は確認されなかったとし、回答があったものは各学校で事実確認をした上で注意指導を実施。再発防止を徹底するために、継続的に観察・指導を行い、改善状況を確認していくとともに、6月の「不祥事根絶推進月間」で今回の事例を参考に自らの言動を振り返るチェックリストを作成するなどして、教職員の意識を高めていくとしている。

 調査は2020年度に続き2回目で、昨年11月8日~今年3月3日に、全ての県立学校と政令市を除く全ての公立小中学校に在籍する、小学5年生から高校3年生までの児童生徒15万6306人を対象に行われた。アンケートの回答にあたっては、啓発資料でセクハラについて説明をした上で、児童生徒が家庭で記入したものを、管理職が回収した。

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