高校生の就職率97.9%で横ばい 大学生は95.8%に低下

 今年3月末時点での高校生の就職率が97.9%となり、昨年度の同時期と比べて横ばいを維持したことが5月20日、文科省の調査で分かった。ただ文科省の担当者によれば、販売や観光など一部業種で落ち込みが見られるといい、そうした業種への希望者が多い傾向のある女子では、男子と比べて就職率が1.4ポイント低かった。また就職希望率は、前年同期より1ポイント低下しており、文科省の担当者は「修学支援新制度の導入などを背景に、進学希望者が増えている」と説明した。

高校生、大学生の就職率の推移

 調査結果によれば、今年3月末時点での高校の卒業予定者数は99万6372人(前年同期から2.0%減)となった一方、就職希望者は14万7739人(同8.2%減)と減少幅が大きかった。就職希望者に対する就職者の割合を示す就職内定率は97.9%で、前年同期と比べ横ばいを維持した。男女別に見ると男子が98.4%(前年同期と変わらず)、女子が97.0%(同0.1ポイント減)だった。

 学科別では工業(99.4%)、水産(99.2%)、商業(99.0%)などで内定率が高く、普通科では95.8%だった。地域別に見ると、内定率の高い県は福井県・山口県(ともに99.8%)、富山県・石川県(ともに99.7%)などで、低い県は沖縄県(92.7%)、神奈川県(94.0%)、千葉県(94.6%)など。

 大学生の4月1日の就職率は95.8%(同0.2ポイント減)と低下が続き、コロナ前の水準には戻っていない。文系・理系別に見ると、文系の就職率が95.4%と、前年同期より0.6ポイント低下した一方で、理系の就職率は97.4%と、前年同期より1.5ポイント上昇した。また、短大の就職率は97.8%と、前年同期より1.5ポイント上昇した。

 末松信介文科相は5月20日の閣議後会見で「学校関係者などと連携し、未就職のまま卒業された方が1人でも多く就職できるように、引き続き学校や自治体の取り組みを促していきたい」と述べた。

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