保育教諭の保育士資格取得 厚労省が新たな特例案を提示

 幼保連携型認定こども園に勤務する保育教諭に対する保育士資格の取得について、厚労省は現行の資格取得に必要な単位数の特例をさらに軽減する検討に入った。5月23日に開かれた「保育士養成課程等検討会」の初会合で提案された。現行では認定こども園に一定期間勤務している保育教諭が保育士の資格を取得する際に8単位を修得する必要があるが、新たな特例の案ではそのうち2単位分を「2年かつ2880時間」の幼保連携型認定こども園での保育教諭の勤務経験で修得したものと見なすもので、来年度からの適用を目指す。保育教諭が幼稚園教諭免許状を取得する際の特例についても、文科省内で同様の検討が進んでいる。

 2015年度に創設された幼保連携型認定こども園は、学校教育と保育を一体的に提供する施設であるため、そこで働く保育教諭は、幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方を持っている必要がある。しかし、幼保連携型認定こども園への円滑な移行を進めるため、10年間は幼稚園教諭免許状か保育士資格のどちらか一方を持っていれば、保育教諭になることができる経過措置が設けられており、幼稚園教諭免許状と保育士資格の併有を促進するため、24年度末までは、保育所、幼稚園、認定こども園などでの勤務経験が「3年かつ4320時間」あれば、これに8単位を修得することで、もう一方の免許・資格取得に必要な単位数を軽減する特例がある。

 内閣府の行った「認定こども園調査」によると、この特例期間があと3年ほどとなった21年度の時点で、幼保連携型認定こども園で勤務している職員のうち、幼稚園教諭免許状のみを保有しているのは2999人(2.1%)、保育士資格のみを保有している職員は9379人(6.5%)いることから、さらなる特例を検討することとなった。

検討会に示された新たな特例案

 この日の会合で厚労省から示された保育士資格の取得に関する新たな特例案では、現行の「3年かつ4320時間」の勤務経験に、さらに「2年かつ2880時間」の幼保連携型認定こども園での保育教諭としての勤務経験を上乗せ。これにより乳児保育や子育て支援の経験を積んだことで、指定保育士養成施設で8単位が必要とされていたもののうち、「子ども家庭支援論」と「乳児保育」を1単位ずつ修得したものと見なして、6単位の修得で保育士資格を取得できるようにする。

 また、並行して文科省でも同じように、幼保連携型認定こども園での保育教諭としての「2年かつ2880時間」の勤務経験で、大学などで取得が必要な8単位のうち2単位を修得したものと見なすことが検討されている。

 厚労省は夏ごろまでに新設する特例に合わせた告示や通知の改正を行い、来年度からの適用開始を目指す方針。

あなたへのお薦め

 
特集