夏の登下校、マスク外すよう指導を 文科省が明確化

 夏の熱中症対策を踏まえた学校でのマスクの取り扱いについて、末松信介文科相は5月24日の閣議後会見で、▽体育の授業ではブールや体育館を含めて必要ない▽運動部の部活動についても体育の授業に準じて必要ない▽登下校時には会話を控えるように注意した上で、マスクを外すよう指導する--などを盛り込んだ事務連絡を同日付で都道府県などの教育委員会に出すことを明らかにした。新型コロナウイルス対策を巡り、政府が「基本的対処方針」に屋内外でマスクを外せる状況を初めて明記したことに合わせ、これまで衛生管理マニュアルで提示してきたマスクの取り扱いについて改めて明確化した。

 末松文科相はこの事務連絡の趣旨について、「従来、衛生管理マニュアルの中で、マスクの着用が不要な場面について示しており、その取り扱いを変更するものではない。これから夏を迎えるにあたり、学校生活の個々の場面に対して、より適応した形でのマスクの取り扱いを明確化する観点から発出したい」と説明。「感染対策と学びの継続の両立はもちろんのこと、熱中症対策も命に関わる極めて重要な問題。学校現場においては、子供たちが安全安心な環境の中で学ぶことができるように、メリハリをつけたマスクの取り扱いをお願いしたい」と述べた。

 これに先立ち、政府は5月23日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針を変更した。

 学校については、身体的距離が十分に確保できないときには児童生徒にマスクの着用を指導。これを原則としつつも、地域の実情に応じて、十分な身体的距離が確保できる場合や体育の授業ではマスクの着用は必要ないこと、気温・湿度や暑さ指数が高い夏場では熱中症対策を優先し、マスクを外す指導を行うことを新たに明記した。

 運動部活動では、マスクの着用は体育の授業に準じつつ、接触を伴う活動などを行う際は競技団体の作成したガイドラインを踏まえた対応を行い、食事や集団の移動、更衣室などではマスクの着用を含めた感染対策の徹底を求めた。

 保育所・認定こども園などでは、これまで発育状況に応じてマスクの着用が無理なく可能と判断される場合は、可能な範囲で着用を推奨するなどとしていたが、今回の変更で2歳未満のマスク着用は推奨しないこと、2歳以上でもマスク着用を一律に求めないとした。

 一方で、施設内に感染者が出た場合は可能な範囲でマスクの着用を求めることが考えられることや、本人の調子が悪い場合は無理して着用させずに外させること、児童や保護者の意図に反してマスクの着用を実質的に無理強いすることがないように周知していく必要性も追記されている。

あなたへのお薦め

 
特集