都立高入試英語スピーキングテスト 不受験者の扱い公表

 東京都教委は5月26日の第8回定例会で、今年度実施する都立高校入試で導入予定の英語スピーキングテスト「ESAT-J」について、不受験者の扱いを新たに定めたことを報告した。都はこれまで、ESAT-Jの不受験者について、英語の学力検査を基に仮の得点を算出する方針を示していたが、「スピーキングが苦手な生徒は、あえてESAT-Jを受験しない方が有利になるのではないか」といった不安の声が挙がっていた。今回、都は不受験者を「病気・けがなどやむを得ない理由のある場合」か、「実施日時点で東京都の公立中に在籍していない場合」に限るとし、あわせて仮の得点の算出方法を公表した。

英語スピーキングテストの不受験者の扱いが報告された都教委の第8回定例会

 今年度実施する都立高校入試では、学力検査の得点と調査書点の合計(1000点満点)に、11・12月に実施するESAT-Jの結果を加え、総合得点を算出することになっている。ただ、やむを得ない理由でESAT-Jを受験できなかった場合は、英語の学力検査を基に「仮のESAT-J結果」を算出するとしていた。

 今回は不受験者の要件について「東京都の公立中学校などに在籍する者のうち、ESAT-J実施日に、インフルエンザなどに罹患(りかん)した者、学校保健安全法第19条により中学校長が出席停止の措置を行った者、および受験者本人の責めによらず、やむを得ない理由(病気で入院、交通事故により負傷など)により受験することができなかった者」「ESAT-J実施日時点で、東京都の公立中学校などに在籍していないため、ESAT-Jを受験していない者(私立中学校・他県中学校在籍者など)」と規定した。

【図表】都が示した「仮のESAT-J結果」の算出方法(英語学力検査の順位が同じ者が10人以上いる場合)

 不受験者の「仮のESAT-J結果」の算出方法は、「英語学力検査の得点により順位を決め、当該不受験者の上下5人ずつ(合計10人)以上の受験者を集計する範囲として定めることを基本とする」「集計する範囲に含まれる受験者それぞれのESAT-J結果を点数化し、その平均値により『仮のESAT-J結果』を求める」とした=図表

 その他、英語学力検査の順位が同じ者が上下5人より少ない場合は「英語学力検査の得点が当該不受験者と同じ者を除き、上下それぞれ5人以上になるように英語学力検査の得点を上下それぞれ1点間隔で拡大し、集計する範囲の上限および下限を決める」など、上下5人ずつの範囲での集計が難しい場合の事例も示した。詳細は都教委のウェブサイトで確認できる。

 教育委員からは「不受験者の定義が明確になったこと、不受験者の仮の点数の扱いが明確になったことで、受験者の不安が取り除かれるのはよいこと。1年目なので、いろいろな不安が解消されないこともあろうかと思うが、子供たちが直接アクセスできるようなウェブサイトでQ&Aを公開するなど、安心して受験ができるような環境を作っていただきたい」といった意見があり、都の担当者は「しっかりと周知し、不安を取り除くさまざまな努力を続けていく」と応じた。

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