休校中に起床・朝食が遅い子供 不健康な習慣リスク高く

 新型コロナウイルスによる臨時休校で生活パターンが乱れた子供は、不健康な習慣を持つリスクが高いことを、このほど、東京大学の研究チームが明らかにした。休校期間中、起床と朝食の時刻が遅かった子供たちは運動量が少なく、菓子類や清涼飲料類の摂取量が多いといったことがデータで示された。

 研究チームでは、国内で新型コロナウイルスの感染が広まったことにより、全国一斉休校となった間の生活パターンについて、休校が明けた2020年6月に、14都道府県の小中学生1万1958人にアンケートを行い、休校していた過去1カ月の睡眠時間と食事時間、生活習慣、食事摂取量を評価した。このうち、食事摂取量の評価に必要な情報がそろっている8~15歳の6220人について解析を行ったところ、起床と朝食の時刻が異なる4つのパターンを見いだした。

 中でも、起床と朝食の時刻が遅いパターンの子供たちは、平時と同様と思われる起床と朝食の時刻が早いパターンの子供たちと比べて、身体活動が不活発であり、テレビなど、何らかの画面を見ている時間が4時間以上になり、学習時間が2時間を下回るなどの傾向がみられ、朝食と昼食を欠食する頻度も多かった。

 さらに、起床と朝食の時刻が遅いパターンの子供は、ビタミン類やミネラル類、野菜、果物、魚介類、乳製品の摂取量が少なく、砂糖や菓子、清涼飲料類の摂取量が多い傾向もみられた。

 研究チームの杉本南・東京大学未来ビジョン研究センターライフスタイルデザイン研究ユニット特任助教(東邦大学医学部社会医学講座衛生学分野助教)は、長期間の休校などで子供の生活パターンの維持に学校としてできることについて、「午前中にオンラインでクラスミーティングを行うなど、生活リズムの乱れを回避するための取り組みがあるとよい可能性がある。実際に、そのような取り組みを行っていた自治体もあると聞いている。ただ、そのような取り組みが本当に有効であるのかどうかは、また別の研究課題として検証する必要がある」と説明。「規則的な生活を送ることが難しい家庭環境にいる子には、特に配慮が必要だろう。一方で、学校の先生も業務の増加で大変な状況にあると思われる。負担の少ない方法を模索しなければいけない」と話している。

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