ICT教育 教員9割「進んだ」、保護者4割「進んでいない」

 コロナ禍の小学校のICT教育について、教員の約9割が「進んだ」と回答した一方で、保護者の約4割が「進んでいない」と回答したことが5月31日、パーソルプロセス&テクノロジーのアンケート調査結果によって明らかになった。教員は「オンライン授業など、できなかったことが一気にできるようになった」と感じているのに対し、保護者は「タブレットは配られたが、ほとんど活用されていない」とコメントするなど、教員と保護者の認識の違いは大きいようだ。

コロナ禍で小学校におけるICT教育の普及は加速したと感じるか

 「ICT教育に関する実態・意識調査」は、全国の公立小学校教員300人と、公立小学校に通っている子どもを持つ保護者300人に、インターネット定量調査で行われた。調査期間は4月15~20日。

 「コロナウイルスの流行により、小学校におけるICT教育の普及は加速したと感じるか」という質問に対し、教員は「とても加速したと感じる」が48.0%、「やや加速したと感じる」が42.4%と、約9割が「加速した」と回答。一方、保護者においては「やや遅れを感じている」が16.7%、「とても遅れを感じている」が6.0%、「コロナ以前と変わらない」が18.0%と、約4割はICT教育が進んでいないと感じていることが分かった。

 また、教員からは「オンライン授業など、できなかったことが一気にできるようになった」「始業式や全校朝会など集まることがかなわない時には、オンラインなどの工夫が見られる」といったコメントがあった一方、保護者からは「ニュースで言われていたほど、子どもの話を聞くと普及していない感じがする」「タブレットは配られたが、ほとんど活用されていない」といった声が上がった。

 保護者に対し「小学校教育においてICT教育の必要性を感じているか」を聞いたところ、約9割が「感じている」と回答。しかし、「現在のICT教育を取り入れた授業に満足しているか」については、「とても満足している」が7.0%、「やや満足している」が47.6%、「あまり満足していない」が37.7%、「まったく満足していない」が7.7%と、保護者の約半数が満足していないと回答した。

 また、「各家庭で小学校教育におけるICT教育のサポートが必要だと思うか」については、教員、保護者ともに約9割が「必要」と答えた。しかし、保護者に「家庭で何らかのサポートをしているか」を質問したところ、約6割が「サポートできていない」と答えており、現実的には家庭でのサポートが十分でないことが浮き彫りになった。

 教員に「ICT教育をより効果的な学びにするために教育現場への支援が必要か」を聞いたところ、9割以上の教員が「必要」と考えており、具体的には複数回答で「民間IT企業、専門家からの直接的なサポート」が69.1%、「実践的なICT教育に関するセミナーの開催」が66.7%、「ICT教育マニュアルの配布」が66.3%と続いた。

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