県立中高にテスト自動採点ソフト導入で業務効率化 石川県

 石川県教委はこのほど、県立中学校全1校と全日制の県立高校全38校に、定期テストの自動採点ソフトを導入した。模範解答と答案用紙をスキャナーで読み込んで照合することで、記号選択問題が自動採点され、記述問題も効率的な採点が可能となる。従来の採点業務に必要な時間を大幅に短縮できることで、教員の負担軽減や業務効率化が期待されている。

 同県教委では2017年度から教職員の勤務時間調査を行っている。18年3月には「教職員の多忙化改善に向けた取り組み方針」を策定し、各校種で多忙化改善実践推進校を指定し、その取り組み事例を共有したり、スクールサポートスタッフや部活動指導員を各校に配置したりするなど、働き方の見直しを進めてきた。その結果、全校種において時間外勤務時間が減少したり、見通しを持って仕事をするよう教員の意識変革が起こったりするなど、確実にその成果が表れてきている。

 同県教委の担当者はこれまでの取り組みに手応えを感じながらも、「時間外勤務時間が月80時間を超える教員をゼロにすることがまだ達成できていないなど、これまでの取り組みを今後も着実に続けていく必要性を感じている」と話す。昨年度よりGIGAスクール構想がスタートしたことで、ICTを活用してさらなる教職員の負担軽減を推進しようと、今回の定期テストの自動採点ソフト導入に至った。

 同ソフトは模範解答と答案用紙をスキャナーで読み込むと、例えば記号を選択する問題などは、瞬時にAIが自動採点する。記述問題に関しては、同時に複数の答案が教員のパソコン画面に表示されるようになることで、効率的に採点できるようになる。合計点の集計なども自動ででき、従来の採点業務時間が大幅に短縮されることが期待される。また、平均点や各問題の正答率などのデータも自動集計され、テスト後の指導や授業改善にも活用できる。

 各校では中間テストを皮切りに活用がスタートしている。同県教委の担当者は「教科の特性や、生徒数など学校規模によって、導入しやすいところとそうでないところもある。今年度を通して、どのくらいの負担軽減につながっているのかを各校にヒアリングしながら、県内の各市町村教委にも状況を共有していきたい」と話している。

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