各地の小4が都道府県クイズ 同時双方向型の社会科実践

 いろいろな地域の子どもたちに向けて、自分が住んでいる都道府県のクイズを出そう――。そんな、全国各地の教室をオンラインでつないだ小学4年生の社会科の実践が始まっている。相手先とICT環境さえあればどの学校でもすぐに取り組め、効果も高いとして、授業を行った京都府八幡市立有都小学校の坂本良晶教諭は「さらに広げていけたら」と手応えを感じている。

広島県の小学校に向けて京都府のクイズを出す有都小の児童(坂本教諭提供)

 取材に入った6月2日は、有都小と広島県の小学校の4年生同士のクラスをオンラインでつなぎ、有都小は京都府の、広島県の小学校は同県のクイズをそれぞれ出し合った。有都小の児童から「高級宇治茶の100グラムの値段は何円でしょう」と聞かれ、正解が2万円だと分かると、広島県の児童らは驚きの表情を浮かべた。また、広島県の児童は筆の生産量で日本一を誇る同県熊野町にまつわるクイズを出題。そこで生産されている筆の中には、毛の形がハートの形の化粧用のものもあることを解説すると、実物の写真を見た有都小の児童は思わず「すごい」とつぶやいていた。

 この取り組みは、他にも北海道や神奈川県、佐賀県の小学校と連携して実施しており、どの小学校の児童も、同じやり方で自分が住んでいる都道府県に関するクイズを相互に出題する同時双方向型の授業を複数回体験できる。有都小は今回の授業で4回目となり、授業後にインタビューに応じた男子児童は「最初のときと比べて、プレゼンの作り方や身ぶり手ぶりがすごく改善された。お互いに発表している様子を動画でシェアして振り返るようにしたら、どんどんよくなっていった」と話す。

 坂本教諭は「いろいろな学校と何回もやることでPDCAサイクルを回し、子どもたちの自信につながっていく。子どもたちにとって他校とのオンラインでの交流や発表がスペシャルなものではなくなり、物おじしなくなる」と、この実践の効果を強調。「自分が住んでいる都道府県のことをクラスの中で紹介しても、子どもたちにとっては身近過ぎてあまり興味が湧かない。でも、全国のいろいろな学校に向けて発表するとなれば、そこに伝える意味が生まれる」とも話し、全国に広げていきたいと力を込める。今後は、シンガポールや豪州の日本人学校などとつないだ活動も予定しているという。

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