遊びと学びの機会を取り戻す 小児コロナ対策で提言

 子どもへの新型コロナウイルス感染対策に関し、専門家が厚労省に助言を行う新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードは6月1日、第86回会合を開き、子どもへの感染対策や検査体制などについて提言した。無症状の子どもへの検査要求を保育所や学校などが行わないことを求めるとともに、新型コロナウイルスとの共生が求められる中で、これまでの感染対策の中には子どもたちの時間と経験を犠牲にするものもあったとし、子どもの遊びと学びの機会を取り戻すべく改善すべきだと警鐘を鳴らした。

 この日の会合で、アドバイザリーボードメンバーである岡部信彦川崎市健康安全研究所長が提出した提言案では、就学前から中学生くらいまでの子どもに対する、これまでの感染防止対策や医療・検査体制を総括。健康な子どもたちの心身の健康を守るためには、過度な感染予防策によって遊びと学びを奪うのではなく、周囲の大人が適切に感染対策を実施し、重症化リスクのある人がワクチンの追加接種などの対策をすることで対応すべきだと強調した。

 その上で、コロナ禍の影響が懸念されている子どもたちの心の問題について、サポート体制を整える必要があること、日常的に子どもと接する学校などの教職員へのワクチン接種や有症状の際の迅速な検査、体調が悪いときに休める体制づくりといった対策を強化すべきだとした。

 また、感染を疑って小児科を受診する子どもが増えると、小児医療現場のひっ迫につながるとも指摘。保護者に対し、オンラインで相談できる「こどもの救急」や小児救急電話相談(#8000)の活用を改めて呼び掛けたり、公衆衛生上必要がある場合などを除き、職場や保育所、学校などが無症状の子どもへの検査を要求しないようにしたりすることを求めた。

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