コロナ理由に大学・高専を中退・休学、若干増加 修学状況調査

 文科省は6月3日、大学や高等専門学校、専門学校に通う学生らの修学状況(中退・休学)に関する調査結果を公表した。大学では2021年度は20年度と比べ、中退者と休学者数の割合は横ばいもしくは減少しているものの、コロナを理由とした割合は若干増加していた。また、中退・休学者のうち、コロナを理由とした学生の内訳では「学生生活不適応・修学意欲低下」が前年度に比べて増加していることが分かった。コロナ禍でさまざまな交流が思うようにできない状況が長期化していることが関係していると考えられる。

 調査対象は全国の国公私立大学(短期大学含む)と高等専門学校(回答率96.0%)、国公私立専門学校(回答率62.4%)で、21年度末時点の中退者数と休学者数を集計した。

 大学と高等専門学校では、21年度の全学生数に占める中退者数は5万7875人で、20年度と横ばいの1.95%となった。中退の主な理由は転学など(16.3%)、学生生活不適応・修学意欲低下(15.7%)、就職・起業など(14.3%)の順だった。コロナを理由とした中退者数は2738人で、前年度比0.02ポイント増の0.09%。コロナを中退理由とする学生のうち学生生活不適応・修学意欲低下を挙げたのが26.2%と、前年度より2.7ポイント増加した。一方で経済的困窮を理由に挙げたのは20.6%で、前年度より9.8ポイント減少している。

 休学者数は6万5143人で、前年度比0.07ポイント減の2.19%を占めた。主な理由は経済的困窮(14.0%)、心神耗弱・疾患(10.7%)。また、コロナを理由とした休学者数は5451人で、前年度比0.02ポイント増の0.18%だった。コロナを理由とする学生のうち経済的困窮を挙げたのは16.5%で、前年度から0.2ポイント増の横ばいだったが、学生生活不適応・修学意欲低下は11.4%で、前年度比2.9ポイント増となっている。

 専門学校については全学生数に占める中退者数の割合は、21年度は20年度に比べて0.28ポイント増加して5.81%いるものの、コロナを理由とした割合は0.65ポイント減の0.27%となっている。休学者数の割合は0.25ポイント減の1.08%、コロナを理由とする割合は0.08ポイント減の0.11%だった。

 文科省では引き続き、学内の相談体制の整備や専門家との連携などの徹底、十分な感染症対策を講じた上での対面授業の適切な実施によって、学生の学修機会を確保するよう、大学へ要請や周知を続けていくとしている。

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