市内全小学校の水泳を民間に 年間通じて実施、負担軽減

 各地の学校で水泳の授業が始まる中、埼玉県志木市は今年度から、8つある市立小学校全ての水泳の授業を、民間スイミングスクールで行う。自治体が所管する全公立小学校の水泳指導を民間に委託した事例は、同県内で初。屋内プールとなることで天候に左右されず、年間を通じて実施できるほか、インストラクターが指導するため、子どもの泳力向上や教員の負担軽減につながると期待される。

志木市の小学校の児童を指導するインストラクター(コナミスポーツ提供)

 同市では2020年度から「市立学校水泳指導業務委託事業」をスタートさせ、市内で屋内プールのあるスポーツ施設を運営しているコナミスポーツが委託を受け、徐々に実施校を増やしてきた。市教委によると、おおむね児童1人当たり8時間の指導が受けられる。屋内プールであるため、年度末・年度始めを除く5月から2月まで、年間を通じて水泳の授業を設定できる。

 水泳の授業があるときは、教員が引率し、バスでコナミスポーツの施設まで移動するが、指導は同社のインストラクターが行う。授業実施前には、教員とインストラクターの間で事前の打ち合わせも行われる。市教委では、学校のプール施設の維持・更新費について、1校当たり年間で約536万円がかかると試算しており、屋内プールや指導ノウハウのそろった民間施設に委託する方が、こうしたコストを抑えられるとしている。

 昨年度、コナミスポーツでは志木市を含む全国の13自治体から水泳の授業の委託を受けており、利用者が少ない時間帯の施設の有効活用につながるといったメリットもある。志木市の場合では、児童10~20人に1人のインストラクターが指導につくため、少人数指導で一人一人に目が行き届くという。

 市教委の担当者は「専門的な指導を受けられる点や教員の負担軽減などのメリットは大きい。確実な児童の泳力の向上が図られる」と、教育上の効果も高いとみている。

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