高校入試、引き続き受検機会の確保求める 文科省通知

 コロナ禍の影響が長引く中、文科省は6月14日、高校の学校設置者である都道府県などに対し、高校入学者選抜の実施にあたり、追検査などによる受検機会の確保や、調査書における出席日数などの取り扱いについて配慮を求める通知を出した。新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた高校入学者選抜に関する通知は、これまでも複数回にわたって示されてきており、今回の通知はそれらを改めて整理したものとなる。

 試験会場における感染症対策については、これまで同様の3密の回避や、人と人との距離の確保、マスクの着用などが想定されるが、今後の感染推移や、得られる知見、最新の政府の方針なども踏まえながら、必要に応じて見直し、それぞれの地域や試験会場、試験方法に見合ったものを講じるよう求めた。

 また、陽性者や濃厚接触者となり、用意された試験日程では受検機会を失ってしまう受検生が出た場合は、追検査や、調査書などの書類のみによる選考の実施の取り組みについてあらかじめ検討を進め、必要が生じた場合には柔軟な対応を徹底するよう明記。特に、他の学校で学ぶことができないような教育課程を実施する特色ある学科・コースについて、学ぶ意欲のある生徒の受検機会が確保されるよう、特段の配慮を求めた。

 高校の入学者選抜の実施にあたり、「PCR検査結果などの陰性証明や新型コロナワクチンの接種を受検要件にしないこと」も明記。入学志願者が陰性証明を提出しなかったり、ワクチンを接種していなかったりした場合も、これを理由に入学志願者が「不利益を被ることがないようにすること」としている。

 調査書で出席に係る日数の記入欄を設ける場合には、「臨時休業や分散登校、出席停止などに伴う記載内容によって、不利益を被ることがないようにすること」を明記。同様に、部活動などにおけるスポーツ・文化関係の行事や大会の実績、資格・検定試験などの成績を入学者選抜において評価する際には、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するための中止、延期や規模縮小になったために不利益を被ることがないようにすること」とした。

 また、試験会場の警備体制の確認や危機対応マニュアルの周知徹底など、受検生の安全確保に細心の注意を払うよう求めている。

 小学校や中学校などの入学者選抜についても、新型コロナウイルスの感染拡大による影響に配慮して、高校の入学者選抜に準じた工夫を講じることが望ましいとした。

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