学校給食の「黙食」を緩和、「会話可能」に 福岡市教委

 福岡市教育委員会は、学校給食の時間は会話を控える「黙食」を緩和し、「大声でなければ会話は可能」とする方針を決め、6月13日付で同市内の小学校、中学校、特別支援学校に通知した。市内の新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきていることから、専門家にも意見を聞いた上で、学校給食における感染症対策の段階的な緩和が可能と判断。友達と楽しく食事をする「食育」の観点から、「黙食」を見直すこととした。

 今回の判断について、同市教委の担当者は「市内の感染状況は落ち着いてきている。友達と楽しく食事をすることは食育の観点でも一番重要であり、段階的な緩和が必要だと考えた」と説明。判断に際しては専門家に意見を求め、九州大学病院グローバル感染症センターから「給食を食べている時間はそこまで長くない。飛沫(ひまつ)が飛ばない程度の会話であれば、緩和しても良いのではないか」との見解が示されたという。

 「黙食」は緩和する一方、これまで同様に給食時に机を向かい合わせにしないことや、教室内の適切な換気、手洗いの徹底といった基本的な感染症対策は継続していく。また、新型コロナウイルスの感染者数は減少傾向にあるものの、学校によって状況が異なることや、保護者の不安の声もある。このため、「陽性となり出席停止となっている児童生徒がいる学級」「学級閉鎖明け2日以内の学級」「学級閉鎖をした学級と前日に活動を共にした学級」などにおいては、会話を控えるなど柔軟な対応を求めている。

 同市教委の担当者は「各校が保護者に対して確認などを行っているため、実際には週明けから食事中の会話について緩和していく学校が多いのではないか」と指摘。「今後も市内の感染状況や、その学校ごとの状況に応じて、制限緩和を柔軟に判断していく」と話している。

あなたへのお薦め

 
特集