文化部活動の大会参加資格見直しへ 吹奏楽連盟・合唱連盟

 中学校の文化部活動の地域移行を議論している文化庁の検討会議(第4回)が6月22日、オンラインを交えて開かれ、全日本吹奏楽連盟と全日本合唱連盟の委員が、大会への参加資格を見直し、中学生が所属する地域の団体にも門戸を広げる方向で検討することを明らかにした。これまで中学の運動部、文化部ともにほとんどの大会やコンクールの参加資格は学校単位だった。すでに提言をまとめた運動部活動の地域移行に関しては、中体連が中学生の所属する地域団体にも主催する大会などへの出場を認めることとしている。今回、文化部活動の代表格である吹奏楽と合唱でも同様の方針が示された形だ。

オンラインを交えて開かれた文化部活動の地域移行に関する検討会議(YouTubeの画面から)

 この日の会議では地域移行した場合の諸課題を整理し、大会やコンクールへの参加資格の在り方について議論。これまで通り参加資格が学校単位に限定されると、中学生の所属する地域団体が全国大会につながる大会などに出られず、日頃の練習成果の発表場所が限られるという課題が指摘された。

 これを受け、全日本吹奏楽連盟の石津谷治法理事長は「現在のルールだと地域の中学生のバンド・吹奏楽は中学校の部に出られず、大人の一般の部ということになっている。この地域移行のタイミングを機に見直すことになり、中学校の合同バンドや地域の中学生のバンドがちゃんと中学校の部に出て、全国大会にも門戸を開こうということで改革しようとしている」と発言。石津谷理事長はさらに「本年度中に結論を出して、できれば来年ぐらいに新ルールで地域のバンドにもそのような道を開くよう検討中だ。なるべく早く結論を出したい」と、本年度中に地域団体の大会参加の道筋をつけることを明らかにした。

 全日本合唱連盟の菅野正美副理事長も「今後は中学校とその地域の団体をともに認めるような形に移行していかざるを得ないだろうということで、前向きに考えている」と、合唱連盟でも大会参加資格の見直しに向けて動き出す方針を示した。

 この日の会議ではほかにも、地域移行した場合の指導者の「質」と「量」の確保、利用できる文化施設の確保、会費や保険について話し合った。今後、8月の提言に向けて検討を重ねていく。

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