通学路の危険箇所、約6割で対策完了 千葉県八街市の事故から1年

 昨年6月に千葉県八街市で下校途中の児童5人が死傷した事故を受けてまとめられた、政府の「通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策」に基づく施策の進捗(しんちょく)状況について、警察庁や文科省など関係省庁の局長級で構成するワーキングチーム(WT)は6月28日、会合を開き、小学校の通学路で危険性が指摘された全国7万6404カ所のうち約60%に当たる4万5057カ所で必要な対策がとられたことを公表した。WTでは安全対策が必要な残りの危険箇所についても、可能なものから速やかに対策をとるよう関係機関に求め、引き続きフォローアップする。

通学路の危険箇所の対策について報告された関係省庁のワーキングチーム会合

 八街市の事故は昨年6月28日、市道端を下校していた小学生5人の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、2人が死亡、3人が大けがを負った。この事故を受け政府は再発防止のため、通学路の安全点検を指示。同時に同8月、「通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策」を取りまとめ、通学路の安全確保と飲酒運転の根絶に向けての取り組み強化に乗り出していた。

 全国の小学校の通学路で行われた関係省庁による合同点検では、今年3月までに7万6404カ所を対策必要箇所として抽出。並行して対策も進められ、同月までに4万5057カ所で完了した。このうち学校・教育委員会関係分3万9943カ所の89.0%に当たる3万5558カ所、道路管理者関係分3万9681カ所の42.4%に当たる1万6815カ所、警察関係分1万6996カ所の66.8%に当たる1万1345カ所が対策を終えている。

 学校・教育委員会関係の実施した対策内容としては安全教育が3万332カ所、ボランティアによる見守り活動が8326カ所、通学路の変更が829カ所のほか、「注意を促す看板の設置」「交差点などへの横断旗の設置」「危険箇所の情報を保護者などに通知」などが4171カ所だった。文科省では昨年度内に対策が終わらなかった4385カ所については、今年度以降実施することとしている。

 一方、厚労省所管の放課後児童クラブについては、学校の通学路と重ならない経路の安全点検が行われ、全国2万5451クラブのうち3882クラブの来所・帰宅経路で危険箇所が5750カ所見つかっており、クラブや学校、教育委員会など関係機関が協力して対策を進めている。

あなたへのお薦め

 
特集