子ども・教育機関の熱中症救急搬送 6月の猛暑続きで急増

 関東甲信や東海地方で記録的な猛暑が続いた影響で、熱中症による救急搬送人員が急増している。7月5日に総務省消防庁が公表した6月27日~7月3日の1週間の熱中症による救急搬送人員(速報値)は1万4353人に上り、子どもの救急搬送や教育機関からの救急搬送も増加している。日本気象協会では、暑さが落ち着いても継続して注意が必要だと呼び掛ける。

6月の週ごとの子ども・教育機関の熱中症による救急搬送人員の推移(消防庁「熱中症による救急搬送人員(速報値)」を基に作成)

 同庁が週ごとに取りまとめている熱中症による救急搬送人員の速報値を基に集計したところ、7歳以上18歳未満の「少年」の救急搬送人員は、6月6日~12日の週の159人を底に、週を追うごとに右肩上がりで増加。6月27日~7月3日の週には1248人と、前の週よりも2倍以上増えた。

 同様に、保育所や大学なども含む教育機関からの搬送人員をみると、6月6日~12日は102人だったのが、こちらも徐々に増えていき、6月27日~7月3日には741人となった。

 日本気象協会によると、体の小さな子どもは環境の変化を受けやすく、大人よりも体温上昇が早いなど、熱中症のリスクが高い。特に体の状態を言葉で表現することが難しい年齢の子どもに対しては、周囲の大人が気に掛ける必要があるという。

 学校生活では、校庭などの屋外施設、風通しの悪い体育館、空調設備のない特別教室などでの活動は熱中症のリスクが高く、プールでも水分補給を小まめに行うようにする。また、登下校時も日傘や帽子で直射日光を避け、途中で水分を補給することを心掛けるようにする。

 熱中症になったら、冷房の効いた室内や風通しのいい日陰に移動し、首筋や脇の下、足の付け根などを保冷剤や水などで冷やし、塩分や水分を補給するようにする。このとき、嘔吐(おうと)の症状が出ていたり意識がなかったりする場合は、誤って水分が気道に入る危険性があるため、無理に水を飲ませないといったことに注意する。

 同協会が取り組む「熱中症ゼロへ」プロジェクトリーダーの曽根美幸さんは「特に今年はまだ暑さに慣れないうちに連日の猛暑となったので、体もびっくりしていると思う。7月に入って少し暑さは和らいだが、熱中症には気温だけでなく湿度も関係するので、熱中症計などを活用するなどして常に注意してもらいたい」と説明。「熱中症のリスクが高い場所ではマスクを外したり、マスクを着用せざるを得ない場合でも、熱中症対策に気を付けたりしてほしい。マスクを着けていると面倒に感じてしまうかもしれないが、意識して水分補給をするようにし、小まめに涼しい場所で休むなどの対策を」と注意喚起する。

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