人道危機を自分事に 国境なき医師団がデジタル教材開発

 世界各地で起きている人道危機を自分事で捉えてもらおうと、「国境なき医師団(MSF)」は7月13日、小学5・6年生を対象にした学校授業用デジタル教材「世界といのちの教室」を公開した。45分以上の授業1回を想定したコンパクトな内容ながら、道徳や社会、「総合的な学習の時間」などの発展的な学習として、MSFの活動を通じて人種や国籍、宗教にかかわらず、苦しい状況にある人を支援する大切さを知ることができる。

 MSFではこれまでも、日本の学校向けに海外派遣スタッフが活動している地域の状況やそこでの体験を話す講演活動などを行ってきたが、GIGAスクール構想の実現によって学校のICT環境が大幅に改善されたことから、同教材の開発に着手。教員の意見を取り入れたり、実際に小学校で模擬授業をしたりしながら、検討を重ねてきた。

シリアの実際の事例を基に学ぶデジタル教材(国境なき医師団提供)

 開発された教材では、紛争が続くシリアで爆撃により両脚を失った14歳の子どもの事例を動画で学びながら、その子どもの心情や気持ちの変化を想像したり、治療に当たったMSFの医師の思いを読み取ったりする構成。グーグルスライドの教材のほか、教師用の指導案も付いている。

 教材は無料で利用でき、特設ページから申し込んだ教師に個別に配布される。

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