マスクを外す指導後も子ども外さず 15%の学校で、長野

 熱中症対策などを理由に体育の授業や部活動、登下校中でもマスクを外すよう指導することを求めた文科省の通知を受けて、長野県教育委員会はこのほど、県内の公立学校に対して調査を行った。その結果によると、マスク着用の指導をした学校は67.0%で、これからする予定と答えた学校と合わせると9割に上った一方で、マスクを外すよう指導した後でも、ほとんどの児童生徒が外していないと答えた学校が15.0%あることが分かった。児童生徒への指導について学校現場からは「『マスクを外しているときに会話を控える』指導は困難」や「今までの『つける』指導から『外す』指導への切り替えが難しい」など、指導の難しさを指摘する声が挙がった。

 調査は、5月24日付の文科省からの通知を踏まえ、6月時点でのマスク着用が不要な場面についての指導状況を、県内の公立小、中、高校、特別支援学校に対してアンケートを実施。対象の638校中594校が回答した。

 その結果、マスク着用不要について「指導した」と回答した学校は▽小学校 76.9%▽中学校 62.3%▽高校 32.9%▽特別支援学校 62.5%――で、「これからする予定」は▽小学校 19.5%▽中学校 27.5%▽高校 30.1%▽特別支援学校 31.3%。小学校で指導を行っている割合が比較的高い一方、高校は「指導しない」と答えた割合も35.6%に上るなど、校種によって異なる傾向がみられた。

 マスクを外すよう指導した場面を複数回答で尋ねると、多かったのは体育の授業(92.1%)や下校(73.6%)、個別登校(62.5%)で、集団登校(20.4%)や運動部活動(20.2%)では低かった。

 指導後の児童生徒の状況では、「ほとんどの児童生徒が外している」と答えたのは50.6%だった一方、「ほとんどの児童生徒が外していない」と答えた学校も15.0%あった。

児童生徒への指導において困っている点、悩んでいる点(複数回答)

 児童生徒への指導において困っている点や悩んでいる点を複数回答で聞いたところ、「マスクを外していてもどうしても会話をしてしまう」(55.9%)や「子どもたちが適宜判断することが困難」(55.6%)、「『マスクを外しているときに会話を控える』指導は困難」(52.7%)、「今までの『つける』指導から『外す』指導への切り替えが難しい」(46.3%)などが挙がった。

 調査を受けて県教委は市町村教育委員会に「学校生活における児童生徒のマスク着用に関する基本的考え方」を通知。マスク着用の意義や必要がない場面を児童生徒が考える時間を作ったり、保護者と認識を共有したりして、安心してマスクを外すことができる環境を整えるなどして、マスク着用が必要のない場面について、各校の校長が指導方針を決めるよう求めた。

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