「マスクやゲイツを超えて」 小池都知事が情報Ⅰの授業を視察

 高校の学習指導要領の改訂に伴い、今年度の1年生から「情報Ⅰ」が必修科目になったことを受け、小池百合子都知事は7月15日、東京都渋谷区の都立青山高校(小澤哲郎統括校長、生徒836人)を視察に訪れた。同科目の授業の視察を終えた小池知事は「イーロン・マスクやビル・ゲイツを超えて」と生徒たちの将来に期待を寄せた。

「情報Ⅰ」の授業を視察する小池知事

 高校では情報の授業としてこれまでの「社会と情報」と「情報の科学」に代えて、今年度の1年生から実践的なプログラミングの要素を重視し、情報技術などを学ぶ「情報Ⅰ」が必修科目となった。都教委では教育のICT化の促進に向けて、高校での端末購入にあたって支援を行っているが、同校でもいち早く1人1台端末の整備に取り組み、デジタル教育を推進してきた。

 この日行われた「情報Ⅰ」の授業では、同校のYouTubeチャンネルを題材に、生徒たちが視聴集計データの解析や、再生回数を向上させる方法などを考察。生徒たちは教師のアドバイスを基に、生徒同士で意見を交わしながらアイデアを出し合い、パソコンを操作していた。小池知事は小澤統括校長から説明を受け、生徒一人一人に声を掛けて画面を指差すなど興味深そうに見て回っていた。

小澤統括校長と意見交換する小池知事

 授業を視察した後、小池知事は小澤統括校長と意見交換。小池知事が新型コロナウイルス感染拡大による休校期間中のオンライン授業で苦労した点を聞くと、小澤統括校長は「最初は50分の授業をオンラインでやるというのは難しかったですが、動画を見せて、その後に教員が音声で指導するというような組み合わせ方を工夫すると意外にうまくいきました。本校は研究熱心な教職員が多く、最初は苦労していてもすぐに使いこなすようになりました」と答えた。ICTの活用に同校の卒業生らによるバックアップがあったことも紹介した。

 小池知事は「デジタル化が日進月歩で進んでいるが、生徒たちは吸収する能力もすごく高いので、ぜひ青山高校から、イーロン・マスクかビル・ゲイツを超えるような生徒さんが出てくれたらいいなと思う」と期待を述べると、小澤統括校長は「可能性がたくさんあると思うので、DXの力を活用して、将来的には文系であろうが、理系であろうがツールとしてちゃんと使いこなせ、データもちゃんと活用できる、そういう力をぜひ高校時代に身に付けてもらいたいと思っています」と返した。

 小池知事は「この大東京も、やっぱり人がいての東京なので、人が育つことが、街がより豊かになるということにつながる。これからもしっかり素晴らしい人材を育てるようにお願いします」と結んだ。

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