市立中学校の制服統一を検討 静岡県掛川市が24年度から

 家庭の経済的な負担や生徒の多様性への配慮などから学校の制服の見直しが各地で進んでいることを受け、静岡県掛川市教育委員会はこのほど、市内に9校ある市立中学校で制服を統一する方針を打ち出した。市教委の中に検討委員会が設置され、2024年度から共通の制服を導入する予定。

 市教委によると、昨年12月から学校関係者や教育委員を交えて意見交換を行い、スカートをはきたくないという女子生徒がいることや、現状の制服は体温調節が難しいといった課題が指摘されたことから、制服の見直しに向けた検討に着手。今年に入ってから、2~3月ごろに小中学生の子どもがいる保護者と中学生に制服についてのアンケートを取ったところ、保護者からは価格の高さが、生徒からは特に女子の制服で暑いときや寒いときに着脱ができないなどの意見が多く寄せられた。

 こうした状況を踏まえ、市教委は「現状の制服ではこれらの課題に対応できない」として6月に検討委を立ち上げ、上着の着脱がしやすいスタイルで、女子もスラックスを選択できるような多様性にも配慮した共通の制服を、市立中学校で導入するという方針の下、協議を開始。24年度から新しい制服を導入する予定だが、保護者の中には兄や姉が使っていた従来の制服を着させたいという声もあることから、既存の制服と新制服の併売の可能性や各校の独自性を出す余地なども含め、今後具体案を詰めていくとしている。

 市教委の担当者は「市立中学校の中には小規模校もあり、そういった学校ではどうしても制服のコストが高くなってしまう。特に女子の制服に関しては、家庭の経済的な負担がかなり減るのではないか」と強調。さらに「気候に合わせて制服にカーディガンやベストを着るのを認めている学校もあるが、一部にとどまっている。これをきっかけに校則の見直しにもつなげていきたい」と話す。

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