「自己肯定感」テーマに授業 生徒同士が長所を探し合う

 日本の子供たちの自己肯定感の低さが課題となる中、東京都千代田区の武蔵野大学附属千代田高等学院(日野田直彦中高学園長、生徒502人)ではこのほど、3年生の家庭科の時間を活用し、自己肯定感をテーマとした授業を行った。授業の冒頭では自分の特徴を問われ、答えが出ずに固まってしまった生徒もいたが、クラスメートと互いの良い部分を探し合うワークを通じて、生徒らは徐々に笑顔になっていった。

 今回の授業では、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング社が展開する「ダヴ セルフエスティームプロジェクト」の一環で作成された動画やワークシートを活用。動画では、自身の欠点にばかり目を向けていた女子学生たちが、友人からの意外な良い評価を耳にすることで、自分を受け入れ、好きになっていくドラマが描かれている。

自分の特徴を書き出す生徒

 授業では冒頭、自分の特徴を書き出してみるワークを実施。中には手が止まってしまう生徒もいた。その後、動画を視聴し、その内容に倣ってクラスメートの良いところを探して伝え合うワークを行った。同級生から自分の評価を聞いた生徒たちは「意外だった」などと驚きながらも、教室は少しずつ活気に包まれていった。

 授業を担当した保坂朗子(あきこ)教諭は「自分の特徴を問われて、すぐ書けない子もいる。自分の良いところを周りの人から伝えてもらっていない、不必要に空気を読んでしまうといったこともある」と問題意識を語る。授業で保坂教諭は、自身が高校生の時に容姿を気にして食事制限をしていたことも生徒たちに吐露。「完璧な人間はいない。自分のありのままを受け止めてほしい」と語り掛けた。

 内閣府の「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」(2018年)によれば、日本の若者(満13歳~満29歳)が「自分自身に満足している」と回答した割合は10.4%で、米国(57.9%)、フランス(42.3%)、英国(42.0%)などと比べて極めて低く、若者の自己肯定感の低さが課題となっている。

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