夏休み中の熱中症予防 児童生徒のマスク外す判断も

 6月末から熱中症患者が急増したことに加え、8月は1年で最も気温が高くなり、熱中症リスクもさらに高まることから、文科省など関係省庁は合同でこのほど、各都道府県および政令市のスポーツ主管に、熱中症対策を強化するよう呼び掛ける事務連絡を発出した。文科省は、夏休み期間中の部活動や課外活動における児童生徒のマスク着用について、熱中症対策を優先し、状況に応じてマスクを外す指導をするよう改めて求めた。

 全国の広い地域で、1951年の統計開始以来、最も早い梅雨明けとなり、記録的な暑さとなった影響で、6月末から熱中症患者が急増。消防庁によると、6月27日~7月3日の1週間で1万4353人が救急搬送。7歳から18歳未満は全体の8.7%に当たる1248人だった。7月18~24日の全国の熱中症患者は4039人と減少しているものの、7歳から18歳未満は448人で全体の1割を上回っている。

 文科省は今回の事務連絡に先立ち、6月10日に各都道府県の教育委員会に、コロナ禍における児童生徒のマスク着用について事務連絡を出しているが、夏休み中は部活動や課外活動による熱中症リスクが高まることから、運動部活動の活動中や登下校といった場面では熱中症対策を優先し、児童生徒に対しマスクを外すよう指導することを改めて呼び掛けた。その上で、できるだけ距離を空ける、近距離での会話を控えるといったことをはじめ、屋内の体育館などの場合には常時換気などを徹底する、運動部活動については各競技団体が作成するガイドラインなどを踏まえた取り組みを行うなどの工夫を検討し、必要な対応を取ることとしている。

 文科省の担当者は「小学校の低学年などはマスクを外していいか、自分で判断できないケースも多い。指導者が柔軟に対応して、体調を最優先に適切な指導をしてほしい」と強調している。

 このほか、今回の事務連絡では、今夏は電力の安定供給に必要となる水準を確保できる見通しとした上で、命や健康を守るため、無理な節電をせず、適切にクーラーを使用することや、環境省が発表する熱中症警戒アラートを確認し、予防行動を徹底するよう呼び掛けている。

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