「違う価値観を学べる」 きんに君が留学目指す中高生に「パワー!」

 ボディービルダーやユーチューバーとして世界でも活躍しているお笑い芸人、なかやまきんに君が8月5日、文科省が行う高校生向けの留学プロジェクト「#せかい部」の一日特別顧問に就任した。同省で行われた就任イベントにはオンラインも含め、中学3年生と高校生ら250人が参加。きんに君は海外留学に行く意義について、「全く違う価値観や考え、住んでみないと分からないことが学べるし、そこでしかない人との出会いも必ずある」と力強く話し、最後は自慢のギャグで、留学を志す中高生に“パワー!”を注入した。

 イベントはコロナ禍で、多くの学校などが主催する短期海外留学プログラムが中止、延期となっている中、留学への関心や機運を高めようと同省が企画した。「#せかい部」は留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」の一環で設立された、海外に興味がある中高生のためのソーシャル部活動。SNSを活用し、定期的に留学に関する情報発信やイベントを開催している。この日のモデレーターや運営も「#せかい部」に所属する高校生が担った。

自身の留学経験について、中高生に話すなかやまきんに君

 きんに君は2006年から4年半、米国サンタモニカカレッジに「筋肉留学」をした。運動生理学を学び、帰国後はお笑いだけでなく、ボディービルダーとして筋トレの方法をYouTubeで発信したり、米国のボディービル大会で優勝したりするなど、世界を舞台に活躍している。

 イベントの中できんに君は生徒らに、ボディービルの聖地とも呼ばれるベニスビーチがあるロサンゼルスに住みたいことと、お笑い芸人として世界の舞台で活躍したいという思いから、周囲の反対もある中、留学に踏み切ったと明かし、「楽しいよりも苦労が多かった。勉強はめちゃくちゃつらかった」と振り返りつつも、「それでも必ず何かの役に立つと思って頑張ってきた。YouTubeで自ら発信する中で、外国人と英語でやりとりする姿を見せることで、筋肉だけでなく勉強もできるんだと見てもらえるようになった」と成果を語った。

 また、「留学当初は英語のbe動詞や過去形も分からない語学力。語学学校の宿題も1ページ1時間かかるくらい」と明かしたきんに君。しかし、現地の大学を卒業するほどの語学力を身に付けた。英語力が一番伸びたと話すのは留学中、米国で単独ライブを開いた際の台本制作。「自分のギャグを英語で何と言うんだろうと勉強するのが、わくわくした。自分が一番興味のあることから学ぶのが一番伸びる」と力説した。

 高校生からの「海外に行く前に準備した方がいいことは?」という質問に対しては、「日本について勉強して話せるようになることが非常に大切。海外留学に行ったらまず、「どこから来たの?」という話になる。その時に日本は人口何人で、実はこういう文化や歴史があってというのを話せるようにしておくと、コミュニケーションがすごく取れるし、自分も日本に誇りを持つことができる」とアドバイスを送った。

イベントの最後はきんに君の代表的なギャグ「パワー!」で締めくくった

 最後は「世界に通用するお笑い」として、自身の代表的なギャグ「パワー!」を参加者に伝授。「最後の笑顔がポイント。笑顔は世界共通ですから」とコツを教えた後、全員で一斉に行い、パワーを注入した。

 イベント終了後、横浜国際高校2年の松永珠緒さんは「海外に憧れは持っているけれど、留学までは踏み出せなかった。壁にぶつかっても行動し続けるという姿勢は、留学を考える上で支えになった」と話した。きんに君と同じサンタモニカカレッジへの留学を目指しているという富山国際大学付属高校3年の沓掛大陸さんは「きんに君のYouTubeを見て、同じ大学で同じ勉強をしたいと思った。経験者しか話せない貴重な話を聞けてうれしかったし、留学への気持ちがより高まった」と喜んだ。

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