小6女児自死で文科省に調査要望 学校配布端末で悪口も

 昨年11月、東京・町田市の市立小学校6年の女子児童が、同級生からいじめを受けていたという内容の遺書を残して自死したことを巡り、児童の両親らが9月13日、文科省で記者会見し、「学校や市教委が遺族への説明責任を果たさず、遺族が要望する形で調査しようとしない」などとして、文科省に調査の徹底などを要望したことを明らかにした。遺族らの説明によると、GIGAスクール構想で学校から配布されたタブレット端末のチャット機能を使って悪口を書き込まれるいじめもあったといい、端末の使用に関するいじめ防止対策の再点検や徹底も求めた。

記者会見する女児の両親(中央2人)ら

 遺族側の説明によると、昨年11月30日、町田市立小学校6年の女子児童が自宅で自死し、遺書にはいじめを受けていた同級生数人の名前といじめの内容が記載されていた。遺書に書かれていたいじめは、突然、同級生たちに仲間外れにされる「ドッキリ」というもので、その後、遺族がクラスメートから聞き取ったところ、加害側の児童に端末のチャットに「うざい」「きもい」などと悪口を書き込まれ、クラス内のパスワードが共通だったため、ほかの児童もアクセスできる状態だったという。

 遺族が学校に調査を求めたところ、学校側は9月の時点でいじめを認識しながら、当事者同士で話をさせたなどとして「トラブルは解決済みだった」と答えたという。遺族の強い要望を受けて今年2月になって学校が重大事態として市教委に報告し、3月から調査委員会で調査を進めている。これに対して、遺族側は、一連の経緯についてきちんとした説明のないまま調査が進められているとして、委員の人選など遺族の意向も踏まえた第三者委員会を新たに設置し、徹底した調査を行うよう求めている。

 会見の中で、児童の父親は「学校は独自の調査や報告書についても説明せず、遺族に寄り添おうとしていない。端末のパスワードの管理もずさんで、いじめの温床になった。遺族には知る権利があり、適切な対応を求めたい」と強調した。また、母親は「天真らんまんで明るい娘で、亡くなるまでいじめに遭っていることも知らなかった。1人で戦っていた娘を思うと、1日も早くきちんとした調査委員会を開いて、事実を調べてほしい」と訴えた。

 同日の文科省への要望では、第三者委員会を新設して調査するよう求めたほか、端末を使用する学校でのいじめ防止対策を再点検し、徹底することなどを求めた。これに対して文科省の担当者は「町田市教委に確認して適切に対応したい」と答えたという。

 一方、自殺への対応について、町田市教委指導課は「遺族の意向に沿った形で重大事態として調査を進めており、適切に対応していると考えている。市教委としては条例に基づいて設置した委員会で調査を進めているので、引き続き協力をいただけるよう遺族に説明していきたい」と話している。

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