教頭のリフレッシュ 長期休業日を活用して推進

長期休業に入り、各学校では子どもたちのためにプール指導や部活動、補習などに取り組んでいよう。この期間にしかできない研究理論の検討、実技や事務処理などの諸研修を行っている学校もあろう。休業前に実施した学校評価の形成的評価の集約や改善策の検討も行われていることだろう。

さらには、教委主催の研修も多く行われ、それぞれに教員が参加するなど、休業中といえども教員は忙しい思いをしているのが今日の学校の姿である。世間から「先生は夏休みがあっていいね」などとうらやましがれたのは昔の学校の話である。

そんな中で気になるのが、教頭がこの期間に休養できているかである。最近「夏休みも普段と同様に勤務することになっている」「ほとんど休めない」などという教頭の声を聞いた。その理由を聞くと「校長が優先で、先にここで休むと指定されると、残りのところでは実質的に休みがとりにくい状況がある」という。

またプール指導や補習などに加え、地域のさまざまな行事があったり学校を使用して会議や打ち合わせが行われたりすると、立場上、いないわけにはいかない。結局出ていかざるを得ず、結果的に休みがとれないというわけだ。

言わずもがな、教員の勤務は限界を超えている。中でも教頭は平日残業時間は3時間を超えている。朝一番に来て夜は最後に帰るのが日常になっているという話もよく聞く。その程度は民間では当たり前との声もあるが、状況が違う。民間の中間管理職はその職・部署の業務を管理していれば職務を果たしていることになるといえよう。

一方、教頭は「校長を助け、校務を整理し、及び必要に応じて児童の教育をつかさどる」のが職務だが、実際の仕事は多彩でそれらに係わる書類の多さがある。教員の事情によって授業を受け持ち、一時的に担任にもなる。体調を崩す教員が多い今日、こうした状況が通年の教頭もいる。

さらに、学校の門や玄関等の施錠管理や開閉、受付・案内、電話番、教職員だけでなく保護者や地域の人々のよろず相談や苦情の受け付けなどなども日常的。あらゆる事柄に関わらざるをえない状況にある。自分の仕事は教職員が帰宅してからといった場合も少なからずある。この忙しさを日々見ていれば、ミドルリーダーや若手教員が教頭になるのをためらう気持ちも分かる。

このように超多忙な教頭がゆっくり休める、いや少しでも休める、いやいや休ませなくてはならないのが、この長期休業である。子どもが学校に来ない日が多くある長期休業中だからこそ休めるのであり、休ませる必要がある。

最近、教委の取り組みで長期休業中に「学校閉庁日」を設けている例がある。例えば、祝日の「山の日」を挟んで前後5日間を学校を閉鎖するという取り組みである。これには、動植物の管理などで家庭や地域の人々の協力や、場合によっては教委の予算化も必要だが、なによりも教職員は、特に教頭は気兼ねなく安心して休みがとれる。副産物として光熱費もかなり浮くという話も聞く。

公にこうした取り組みが行われている事例は、まだ少ないようである。

そこで校長先生にお願いしたい。夏季長期休業日ぐらいは教頭にゆっくり休むよう指示し、休めるようにする学校体制づくりや日程づくりをして、5日でも1週間でもゆっくりと骨休みできるようにしてみてはどうか。今からでもできよう。9月からの準備や2学期が始まってから、職員室の担任である教頭が笑顔で教職員に接し、仕事ができるように。

あなたへのお薦め

 
特集