キャリア教育の充実 「要」の関係をどう生かすか

2017、18年に改訂された小・中・高校学習指導要領では、キャリア教育は特別活動を要として、各教科等の特質に応じてその充実を図ることが明確にされた。キャリア教育の推進については、08・09年の学習指導要領の改訂以降、11年の中教審答申でその在り方が整理され、四つの基礎的・汎用的能力などが示された。学習指導要領の告示と答申との時期的な関係もあり、08、09年改訂の学習指導要領には、高校のみ「キャリア教育」の推進が示されていた。今回の改訂では、小・中・高校を通じて、「特別活動を要」とすること、「各教科等の特質に応じて、キャリア教育の充実を図ること」が明記された。

一方、「要」の位置付けを担うことになった特別活動については、学級活動およびホームルーム活動に「一人一人のキャリア形成と自己実現」の項目を設け、学校段階を見通した一貫した内容構成となった。今回の改訂によって、キャリア教育の教育課程上の位置付けや構造が小・中・高校を通して明確になった。今後、教育課程の実施に当たっては、次の点の課題解決を通じてキャリア教育の充実を図りたい。

第一は、各教科等の特質に応じたキャリア教育の推進である。

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