モンスターチルドレン問題 学校・家庭教育の協力で解決を

「教師がささいなことでも注意すると『うるせぇなぁ』『やってらんねぇよ』などと反抗的な態度に急変、さらに注意すると声を荒らげ、ひどくなると椅子を振り回すなどの暴挙に出る」。学校内でこんな行動をした子供に遭遇した先生方は、どの程度おられるだろうか。モンスターチルドレンと呼ばれる子供たちで、増加傾向にあるという。

このほかにも、以下のような行動をとるケースが多い。

▽学校や教員の指導に対し、「意味分かんねえ」を連発する。

▽自分が学級担任から不当な取り扱いを受けたと感じたら、親や管理職など、より強い立場にある者に言い付けると脅す。

▽席替え・試験・整列など、一定のルールがある場面で不正を行う。不正を止められなかったのは、教員の指導力不足だとうそぶく。

▽授業中に机の上に立ち上がり、降ろそうとする教諭に殴りかかったあげく、「僕が落ちて死んでもいいのか」と怒鳴る。

▽学校や教員の必要範囲内の指導に対し、「教育委員会に言いつけるぞ」と言う。▽「自分の親や管理職などに言いつける」と脅したり、「自分を殴ればクビになる」と挑発したり、教師の立場や最近の風潮を利用して権力を振りかざす。

このように、モンスターチルドレンの特徴は、基本的には自己中心で、学校や教員を含む大人が何をされたら困るのかを見透かした上での行為が多いという。

ウィキペディアによると、「モンスターチルドレンとは、学校や教員に対して、ずる賢く反抗する子供を指す和製英語で、モンスターペアレントからの派生語。従来の反抗が、反抗期を迎えた小学校高学年、中学生、高校生に多く見られたのに対し、小学校低学年から頻繁に見られるのが特徴である。日本のみならず、ドイツでも問題行動を持つ子どもが増加しており、学習障害や学級崩壊の引き金となることが話題となっている」とのことだ。

モンスターチルドレンが増加した原因については、識者による諸説がネット上で紹介されているが、「モンスターペアレントの増加と深い関係がある」との指摘に説得力がある。

ある識者は、「実際、昔は教師を聖職者として扱う傾向があったが、現在は学校や教師に対して敬意を持っていない親が多くなっている。自分の権威を誇示する目的で、学校や教師を威嚇したことを子供に伝える親もいるようだ。その結果、子供は教師に対する軽蔑や侮辱の感情を持ったり、自分がわがままを言っても教師が体罰などの強制手段に出ることができないことを知り、モンスターチルドレンとなる。モンスターチルドレンの対策はその親も含めて行われる必要がある」と指摘する。

別の識者は、その対策について、「子供は、モンスターチルドレンになりたくて、なったわけではない。先生は問題行動を起こす子供の話をしっかりと聞いてあげて、原因を探る必要がある。また、担任の教師一人に任せるのではなく学校全体で取り組む必要がある」などと強調する。

いずれにせよ、この問題は、家庭・学校教育の在り方を包含した大きな懸案事項であり、教育界に突き付けられた宿題である。

学識経験者、PTA、地域住民などの協力により、適切な対応策を構築する必要がある。このままだと、早晩、教育の崩壊を待つばかりだ。