危機管理の戒め 池田小事件当事者の声に改めて学ぶ

「まさか、こんなことは起きるまいと思った時、その『まさか』が起きる。安全管理に完全はない。想像力を持ち、訓練を通して常に見直して行かねばならない」

これは、2001年に発生した大阪教育大学付属池田小学校殺傷事件当時の副校長・矢野克巳氏が、今年3月の退職時に新聞取材に応じたものである(読売新聞、3月31日付)。多くの児童、教師が犠牲になった前代未聞の痛ましい事件であった。それからはや17年。当時、事件直後の混乱した校内の様子が繰り返し報道され、「何が起きたのか」という驚きを持って見ていたことが脳裏に鮮明に残っている。事件から学ぶべきことは伝わっているだろうか。

矢野氏が語った中からいくつかを拾ってみる(一部要約)。……

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