起立性調整障害と不登校 正しい認識で重症化を防ぐ

 多くの学校は間もなく2学期を迎える。2学期は4カ月近くあり、夏・秋・冬の3シーズンを過ごすことから、子供の体調管理に学校も家庭も十分な配慮が必要となる。また、この時期は不登校の数が増加する。「登校しぶり」も含め、1学期にその兆候がみられた子供に対しては、夏休み中に家庭訪問や教育相談の機会を設けたり、中・高校では部活動の参加を促したりと、担任は2学期に向けた準備・指導の必要があろう。その際、認識しておきたいのが「起立性調整障害(OD)」という病気だ。

 ODは、10~16歳の思春期の子供にみられる自律神経機能不全の一種で、立ちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠(けんたい)感、動悸(どうき)、頭痛などの症状がある。症状は特に午前中に出やすく、周囲からは「怠けている」と誤解を受けやすい。逆に夕刻から夜間は元気になり寝付きが悪くなる。重症化すると、不登校や引きこもり状態となり、学校生活への復帰を遠のかせることもあるという。

 原因は、体を起こす際の自律神経の調整機能の不調と、交感神経と副交感神経のバランスの乱れだ。……

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