「PTA不要論」を考える 持続可能な組織の在り方の検討を

 「PTAは要らない。国家の意思に連動する保護者組織は、子どもの育ちの過程には不要なものだ。大事なのは目の前の子どもの現実からスタートする、強制力を持たない保護者の活動なのではないか」

 少々過激な筆致でPTAの存在意義に疑問を呈したノンフィクション作家・黒川祥子氏の著書「PTA不要論」(新潮新書)が話題を呼んでいる。同氏は「長男では3回、次男で4回と、小中高在学期にPTA役員を経験したが、有無を言わさない同調圧力に巻き込まれ、自発的意思の伴わない活動を仕方なく担わされている」と自身のPTA体験を回顧する。

 「任意加入」は有名無実化し、半強制的に押し付けられた役員の仕事の大半が雑用であったり、断れば断ったで保護者同士の人間関係に軋轢(あつれき)が生じたりと、PTAを巡るさまざまな問題は以前から多くの人々が指摘するところであった。……

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