高校の道徳教育の推進 具体的指針なくして全体計画は成り立たぬ

1989年に改訂された学習指導要領において、高等学校における道徳教育は、「人間としての在り方・生き方に関する教育を学校の教育活動全体を通じて行うことにより、その充実を図る」とされた。各教科・科目の特質に応じた指導が求められ、特別活動や公民科の目標に「人間としての在り方・生き方についての自覚」の深化が掲げられた。今回の改訂においてもこの趣旨が継承されている。

2009年の改訂では、総則に「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育について、その全体計画を作成する」ことが規定された。

今回の改訂では、新たに「道徳教育に関する配慮事項」が新設され、「道徳教育推進教師」を中心に全教師が協力して道徳教育を推進すること、その際、公民科の「公共」「倫理」や特別活動が、「人間としての在り方生き方に関する中核的な指導の場面である」点に配慮することなどが示された。……

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