創造性・創発性の伸長 学習指導と評価上のポイント

 少子高齢化が進み、やや閉塞感の漂うわが国ではあるが、日本人の4年連続ノーベル賞受賞は希望を与える出来事となった。天然資源が乏しい日本で経済発展の途をひらいたのは技術力や勤勉さであり、「人の能力を高める教育こそ国の発展の原動力」という考え方は、今日に至るまで堅持されてきた。今後はこれまで以上に、高い創造性や創発性を養う教育が求められていることは論をまたない。翻って、学校教育ではこうした能力をどのようにして伸ばしていくか、現状における課題を見てみよう。

 まず挙げたいのは教科の縦割りである。国語、算数・数学、社会(地理・公民)、理科、そして今後は英語と、各教科は小・中・高校を貫いて設置され、段階を追って学習していく仕組みになっている。

 実際の社会では教科で得た知識を単体で用いることはなく、対象や状況に応じ諸能力を動員して問題解決に当たる。……

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