大学入学共通テストと高校の授業 義務教育の成果をさらに発展させるために

 2020年度からの「大学入学共通テスト」(以下「共通テスト」)の実施に向け11月に行われた試行調査(プレテスト)では、昨年度実施した試行調査の結果を踏まえ作成された問題が出題されたほか、本番の試験実施の体制や運営も含めた総合的な検証を行う目的で、現在使用している全国各地の大学を会場とした。

 そもそも今回の入試改革は、新学習指導要領が「自らの人生や社会の在り方を見据えてどのような力を主体的に育むか」など、未来社会を自ら切り開いていく資質・能力の育成を目指しているのに対し、高校が大学入学者選抜に向けた対策を学習の動機付けとしている現状に問題提起したことから始まっている。

 中教審の答申でも指摘されたが、具体的には現在の大学入学者選抜が知識の暗記・再生や暗記した解法パターンの適用の評価に偏りがちである実態を受け、高校教育が小中学校に比べ知識伝達型の授業にとどまりがちで、卒業後の学習や社会生活に必要な力の育成につながっていないというものだ。……

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