ここがポイント 合格する模擬授業 - 検索結果

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「模擬授業の10分間に何を取り入れればよいのか」「資料の準備はどの程度必要なのか」「事前に板書カードは作成したほうがよいのだろうか」「自分で書く板書量はどの程度が適切なのか」「緊張して声が震えてしまうのではないか」など、模擬授業に関しては不安が多い。果たして限られた時間の中で自分を発揮するには、どうしたらよいか。3回にわたり「試験官はここを見る」を提言したい。今回は、10分間の中の展開で評価されることは何かを考えてみよう。

教員採用選考の2次試験で「よい授業とはどのような授業だと考えているか」の問いに、「楽しい授業」と答えて良い結果が得られなかった例は少なくない。「模擬授業の心得 その2」では、授業観察から担任の教師力を読み解くヒントを提示した。

「あの先生はどうして授業が上手なのだろうか」「子供たちを引きつけるコツはどうすれば身に付くのだろうか」「板書を時間内に書ける力量はどのように身に付けたのだろうか」などと授業観察の際に気付くことが少なくない。

公立小学校長時代は若手教員の育成で成果を上げてきた筆者が、教採試験の模擬授業のポイントを解説します。採点官の目に留まる板書、発問の在り方など合格のための要点を教授します――。

【あわせてチェック】 教員採用試験の最新動向【合格倍率】 教採対策のプロが読み解く 試験内容の最新動向  「暗記型」では対応できない試験内容 過去10年ほど、各自治体の教員採用試験を見てきた中で感じるのは、どの自治体も「秀才型」の教員を求めなくなったことです。教育課題を表層的なレベルで捉えず、深く踏み込んで理解している人物、あるいは理解しようとする人物を求めるようになってきています。 例えば、面接試験の定番質問の一つに、「教師になろうと思った理由」がありますが、卒なく回答したいなら、あらかじめ回答を文字に起こして、暗記して臨むでしょう。しかし、昨今の面接試験の質疑応答は「1往復」では終わらないことが多いです。「中学時代の恩師に憧れて」と回答すれば、多くの面接官は「なぜ、憧れたのか」「どこが優れていたのか」などと、もう一歩踏み込んで質問してきます。「暗記型」の対策で本番に臨んだ受験者の多くは、ここで痛い目に遭います。  背景にある教委の「本音」 背景には、学校現場における児童生徒の多様化、学校や教員が担う役割の肥大化などがあります。児童生徒や保護者の言動、要求に対し、対応の模範や正解を安易に求めず、一歩踏み込んで本質に迫ろうとする対応力が、現場には求められています…(続きはこちら) 教採試験の近年の傾向は  人物評価と実践力を重視 近年の教員採用試験の最も大きな傾向は、面接試験などにより人物評価と実践力をより重視する流れにあることです。面接試験はすべての県市で実施され、多くの自治体が異なる形式で2回以上行っています。また、通常の個人や集団の面接以外に、集団討論、模擬授業、場面指導グループワークなどの人物評価、実践力を問う試験がほとんどの自治体で実施されています。 試験配点でも、人物評価に関する試験は、筆記試験の1・5倍から2倍の配点があります。さらに、最終選考において、筆記試験の得点差を反映しない県市が65県市中21県市に上り、増加傾向にあります。つまり、筆記試験で1次試験を突破することは必要条件ですが、面接試験等で高い評価が得られなければ、最終的に合格することは難しい状況になっています。 大分県の不正事件以来、従来は分かりにくかった人物評価の試験に関する判定基準を公開する県市が増えています。自治体によって、抽象的な説明から具体的な説明まで、分かりやすさに差がありますが、試験対策の基礎資料として確認が必要です。 【要チェック】教員採用選考が変わる! その意図は 首都圏4自治体に聞く 【要チェック】68県市の教員採用試験の状況を網羅 改善に向け通知も  受験要件の緩和で総合力を求める 大分県の不正事件以来、従来は分かりにくかった人物評価の試験に関する判定基準を公開する県市が増えています。自治体によって、抽象的な説明から具体的な説明まで、分かりやすさに差がありますが、試験対策の基礎資料として確認が必要です。 募集区分の面では、校種をまたぐ一括募集や、併願制度を設ける自治体が増えています。中学・高校の一括募集や、小・中学校の併願を認めるケースなどです。 もう一つは、特定の資格や経歴に対する一部の試験免除や特別選考が増加しています。 その中で、社会人や講師経験者、前年度の1次合格者等に対する一部試験免除や特別選考が増加しており、多くが1次試験の「教職・一般教養」などを免除する制度です。最近は、大量採用を行っている自治体を中心に、他県市の会場で試験を実施する県市が増えています。とくに採用の少ない地方県の受験者は地元採用とあわせ、受験機会を検討する必要があります。 最後に、受験要件の年齢制限を緩和する動きも広がっています。大量採用を行う県市を中心に、年齢制限を撤廃し、緩和する自治体が増えています。 試験別の傾向を知り、対策を立てよう Ⅰ.筆記試験  筆記試験は主に1次試験で行われ、「教職教養」「一般教養」「専門教養」「論作文」の4つの分野があります。自治体ごとに試験分野や出題傾向が異なるため、過去問題の分析など対策が必要です。  「教職教養」 過去問を解くのが重要 【傾 向】 教職教養の主な出題分野は、「教育原理」「教育法規」「教育心理」「教育史」「教育時事」の5分野に分けられます。 その中でも、多くの自治体で中心的な出題分野となっているのは、「教育原理」「教育法規」「教育時事」の3分野です。近年は、「教育時事」の比重が高まる傾向にあります。 自治体によっては、教育法規や教育心理など、例年、特定分野の出題が多いケースもあるため、過去問題から出題傾向を把握することが大事です。ローカル問題を出題する自治体もあります。 【対 策】 教職教養の出題は、過去にいずれかの自治体で出題された問題と、類似した問題が8割以上を占めるという特徴があります。つまり、各自治体の過去問題を一通り学習すれば、かなりの部分の出題範囲をカバーできることになります。そのため、受験する自治体だけでなく、全国の自治体の過去問題にチャレンジして、出題頻度の高い事項から重点的に学習していくことが、効率的な学習法です。  「一般教養」 基礎的な分野を広く浅く学習する 【傾 向】 主な出題分野は、「教科問題」「時事問題・一般常識」の2つに分けられます。出題構成は、主要教科が中心ですが、自治体によって各分野の出題比率が異なります。出題は広範囲にわたりますが、教科の内容については、中学校から高校までに学習した標準的なレベルの問題が大半です。 時事問題では、過去3年ほどの主要なニュースから出題があります。環境や情報の分野では、重点的に出題する自治体が少なくなく、国内外の施策や法律など近年の動向や基本的な知識が問われます。 【対 策】 各教科の対策は、基礎的な分野を広く浅く学習することが一番のポイントです。すべての教科に対応するのは負担が大きいため、苦手な教科や実技教科から重点的に学習するのが効率的です。大学受験の基礎的な参考書や問題集で一通り復習するのも一つの方法です。  「専門教養」 油断は禁物!教科書・入試問題でしっかり確認しておこう 【傾 向】 専門教養では、教科内容を中心に、指導要領や指導法も問われます。 小学校全科の出題範囲は、小学校から高校までの標準的な学習事項が中心となっています。自治体によって、「主要教科のみ」「実技科目を含む」「道徳など4領域を含む」などのケースに分かれます。 中学・高校の各教科では、専門教科について、中学校から高校、大学までの学習事項について、より専門的なレベルの出題があります。 学習指導要領からは、教科の「目標」「各学年の目標及び内容」など記述内容の詳細が問われます。 【対 策】 小学校全科では、小学校の学習内容なども油断せずに、教科書などを利用して着実に見直しが必要です。また、実技科目ほど専門的な内容となる傾向があるため、重点的に学習する必要があります。 中学・高校の専門教科は、ほとんどが大学入試レベルの問題です。難易度の高い問題も含め、入試問題集を活用するのが効率的な方法です。 学習指導要領は、対象範囲の記述を、ある程度覚えてしまうことが必要です。  「論作文」 “教師の立場”で“分かりやすく” 【傾 向】 出題内容は、「教育課題への対応」「学習・生活指導の在り方」「教師に求められる資質」など指定テーマについて、受験者の考えや実践を記述させる形式が多くなっています。 一部の県市では資料の読解や、抽象的なテーマの出題などもあります。字数は400字~1200字程度と自治体で幅があります。知識だけでなく、論理や表現力、教職への熱意など、文章から読み取れる総合的な人物評価が判定されます。 【対 策】 最も重要なことは、教育課題を評論家的に解説するのではなく、教師の立場にたって、授業など具体的な実践を中心に論述することです。採用者側は、現場で実践する教師を求めています。 自分の考えはしっかり表明する必要はありますが、いわゆる「論説」は求められていません。また、採点官に分かりやすい文章を書く練習も必要です。自分の考えと文章を練り直すためにも、同じテーマで繰り返し書くことが有効です。 Ⅱ.面接試験・模擬授業  面接試験は主に2次試験で実施され、個人面接、集団面接のほかに、集団討論、模擬授業、場面指導などの試験があります。評価基準を踏まえた対策と場数を踏む練習が不可欠です。  「面接」 “自分と同じ職場で働けるか”が見られている 【傾 向】 個人と集団の2つの形式の面接があり、どちらも、回答した内容だけでなく、印象や所作、応対の仕方など人物の全体像が評価の対象になります。面接官の中心は、各校種の校長先生です。 ほとんどの面接が、面接官の質問に答える形式で行われます。その内容は、自己PRや志望動機、教職教養や教育時事などに関する内容です。近年は特に、具体的な指導の在り方や場面対応に関する質問が増加しています。受験者の対応力をみるため、圧迫面接が行われる場合もあります。 【対 策】 面接官である校長先生が評価する一番のポイントは、自分と同じ職場で働ける人物かどうかという視点です。教室で子どもたちにしっかり指導できるか、職員室で協調して働けるかなど、具体的にイメージして評価します。表現力や対応力、誠実さや教職への情熱などを質疑応答のキャッチボールの中で伝えていく必要があります。 形式面では、短い時間で要点から簡潔に話す練習をする必要があります。30秒、1分、3分程度の単位で話をまとめることは意外に難しく、訓練が必要です。入室や着席時の所作、話し方や態度なども印象に大きく左右するので、練習で周囲の人にチェックしてもらいましょう。 内容面では、常日頃から教育課題や実践について、考えを巡らせることが必要です。知識を問う質問以外、正解はないため、どれだけ教師の立場に立って、誠実に考えを深めているのかが評価されます。回答ノートなどをつくって自分の考えを整理することが有効です。 【要チェック】元面接官の本音 受験者のどこを見ているか  「集団討論」 他人の意見をしっかり聞くのが基本 【傾 向】 集団討論は、受験者が5~10人程度のグループに分かれ、教育課題や指導の在り方など、指定テーマについて議論するものです。リーダーシップや協調性など社会性やコミュニケーション能力を中心に評価されます。 ディベートのように勝ち負けを争うものではなく、グループで議論を行う中で、より良い合意形成を図ることが求められています。司会を決める場合と、自由な挙手で進める場合があります。 【対 策】 集団討論では、自分の考えをしっかり表明した上で、他人の意見と接点を探ったり、全体の議論が発展するように、論点を整理したり、新たな視点を提供したりする役割が求められます。 その基本は、他人の意見をしっかり聞くことです。話し手と同時に、聞き手(進行役も含む)の2つの役割を果たすことが求められます。場慣れが必要な部分が多いので、事前の練習が必要です。  「模擬授業・場面指導」 ねらい・評価・留意点を明確にする 【傾 向】 模擬授業は、授業の導入部分やクラスルームの指導などを、5~10分前後の制限時間内で模擬演技する形で行われます。他の受験生や面接官が生徒役をつとめる自治体もあります。指導案を提出する自治体もあります。 場面指導は、生活指導や保護者対応などの場面対応をロールプレーイング形式で実演します。多くの県市で演技後に指導の要点などについて、質疑応答があります。 【対 策】 対策のポイントは2つあります。1つは、模擬演技を明るく快活に行うことです。面接官は受験者が実際に教壇に立って子どもたちにどんな印象を与えるかを考えています。元気であることが基本です。 2つ目は、授業のねらいや計画、指導の手立てや評価の方法、指導の留意点などを明確にしておくことです。教材研究を深めて、自分らしい工夫を示すことができればさらに有効です。  「実技試験」 苦手科目はしっかり対策を 【傾 向】 実技試験は、小学校全科の「体育実技」「音楽実技」ほか、小学校専科、中学・高校の「音楽」「保健・体育」「技術」「英語」などの教科で実施されています。指定課題の実技について、一定の基準をクリアできるかどうかが判定されます。 【対 策】 小学校全科の実技試験は、苦手科目がある場合は、対策が必要になります。体育では水泳・跳び箱・マット運動、音楽ではピアノ演奏、歌唱などがあります。 Ⅲ.まずは「スケジュール」を立てよう  STEP1 前年度要項をチェックする まず、教員採用試験の中身を知ることです。受験自治体の前年度要項を入手して、求める教師像や試験内容、日程や必要書類などの情報から全体像と留意点を確認しよう。 【要チェック】採用担当課長に聞く! 教員採用試験の内容はどう変わる?  教育新聞は、平成31年度公立学校教員採用試験(今夏実施)の動向を探るため、都道府県・指定都市教育委員会の採用選考担当課長に書面インタビューを行いました。日程・昨年度からの変更点は必ず押さえておきましょう(回答および役職等は、3月下旬時点のものです、最終確認は各教育委員会の実施要項を参照ください)。 東日本(北海道、東北、関東、中部) 西日本(近畿、中国、四国、九州)  STEP2 過去問題を分析する 試験勉強の初めにすべきことは、数年間の過去問題を入手して、自治体によって異なる出題範囲や傾向を確認することです。その範囲内を、出題頻度の高い順に効率的に勉強する計画を立てましょう。  STEP3 新聞の教育記事をチェックする 人物重視の選考では、教育に対する考えの深さが問われます。日頃から教育に関わるニュースや教育専門紙の情報をチェックしてファイルしていきましょう。コメントを書けば自分の考えも深まります。  <秋~冬 教育委員会の説明会に参加する>  STEP4 問題集を繰り返し解く 教職教養は過去問題集を、専門教養は入試問題集などを活用して、繰り返し問題を解くことが必要です。苦手分野は早めにクリアしましょう。試験に出る範囲に絞って勉強することがポイントです。  <3月下旬~6月上旬 願書を準備し提出する>  STEP5 現場体験を積極的に積む 教育実習やボランティアなど、積極的に参加しましょう。課題意識を持って、教育課題や子どもの実態、実践の仕方など、学校の様子を見ながら、自分なりの考えを深めることが大切です。  STEP6 面接や討論など模擬練習を行う 面接や討論、模擬授業などは場数を踏むことで上達します。仲間を集めて、模擬練習を繰り返しましょう。回答ノートで考えを整理することも有効です。  <7月~ 試験スタート>

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