【連載】ESDの魅力 その7 さあ学校で取り組もう

学校閉庁日でリフレッシュ
学校閉庁日でリフレッシュ

横浜市立永田台小学校長 住田昌治

 

「ESDの実践校を増やしたいのですが、学校現場は忙しくて、実践してくれるところが少ないんです。ESDは絶対に必要ですし、やった方がいいと思うんですが、どうすればいいでしょう」

こんな問い合わせが、ある県のESD研修担当の方からあった。また、「ESDをやることで、忙しくなったり大変になったりするのではなく、逆に楽になることを話してくれませんか。住田先生はESDで多忙解消にもなると言われていますよね」という依頼も来る。

これは、ESDへの関心は高まっているのだけれど、学校現場では日々の対応に追われ、多忙で、それどころではないということである。ESDの必要性は感じつつ、一歩踏み出すのにはハードルが高いということでもある。

ESDに関するGAP(グローバル・アクション・プログラム)が策定され、ESDも第2ステージに入っている。

その中では、教育内容や手法の見直しのみならずESDの視点に立った学校運営にまで対象を広げる必要性が示されている。であればESDを学校運営に使えばいいのである。もともと、これまでの教育のあり方を見直して再方向付けしようとするのがESDでは重要である。

それは、これまでやってきたことを、より持続可能な方へ変えていこうとすることでもある。学校自体が持続可能なのか、教職員は持続可能な働き方をしているのか問うことでもある。ESDを実践する場所や当事者が持続可能でなければ、ESDは実現しない。ESDのコアが決まったら、全ての教育活動、学校自体に染み込んでいて、どこを切ってもそのコアが見られることが必要だ。それが、実現したときに学校は活性化し、負担感なくやりがいを感じる学校や組織に変わっているだろう。

ESDをうまく使うことによって、学校を元気にすることができる。今、ESDに取り込んでいる学校にとって、それが何よりも大切な役割であり、魅力なのかもしれない。「学校を元気にするESD!」であれば、やってみようと思うのではないだろうか。

元気な学校は人が集まり、新たなつながりが生まれる。つながりがつながりを生み出し、ネットワークになる。その中で、手を伸ばして関わる人は、どんどん成長し、変容し続ける。自分の変容が、周りの人の変容をもたらし、社会が持続可能な方向へと向き始める。

ESDというのは、そんな好循環を生み出すことができる教育だといえるだろう。

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