第6回「言の葉大賞」で授賞式 「言葉の力を感じるとき」で全国から1万4千点の応募

pr20160606_01一般社団法人言の葉協会(佐藤典司代表理事)が主催する第6回「言の葉大賞」の授賞式が5月22日、京都市の国立京都国際会館で全国から300人を超える関係者を集めて盛大に開かれた。

前回までは「恋文大賞」として、小学生から大人までを対象に実施していたが、今回は、「言葉の力を感じるとき」のテーマで、小・中・高校部門と一般部門に分けて作品を募集、合計で1万4173点の応募があった。

「言の葉大賞」は、800字の文字を通して「読む」「書く」「聞く」「考える」「伝える」を学ぶことで、思考力、表現力、創造力を養い、コミュニケーション能力の向上を目指した教育支援事業。「授業や夏休みの課題として取り組んだ学校は全国で534校にも及んでいる。その成果を生かし、多くの先生方が子どもたちの人間教育に活用している」(同協会・宮脇一徳専務理事)とのことだ。

審査の結果、入選者は185人で、内訳は一般51人・イラスト5人、小学生20人、中学生52人、高校生33人、学校賞24校。受賞者(優秀賞、審査員賞)は45人で、学校応募の部別では、小学生4人、中学生6人、高校生6人。

優秀賞と審査員賞の小・中・高校生部門別受賞者と受賞作品は次の通り。(学年は受賞決定時・敬称略)

▽小学生部門

【優秀賞】大﨑永菜・滋賀県守山市立吉身小学校6年の「心の言葉」、弓削和花奈・京都市立高倉小学校4年の「平和とわたし」、長谷川智弥・愛知県一宮市立葉栗北小学校3年の「心にのこる言葉『守る』」【審査員賞】松田陸・京都市立高倉小学校4年の「一つになれた言葉」。

▽中学生部門

【優秀賞】藤丸美都・国立福岡教育大学附属久留米中学校3年の「たったの一言」、渡辺敦子・国立静岡大学教育学部附属静岡中学校2年の「花の終わり」【審査員賞】園櫻子・国立お茶の水女子大学附属中学校3年の「祖父との思い出」、立川花帆・愛知県東海市立上野中学校1年の「恩師の言葉」、丹羽実優・愛知県名古屋市立萩山中学校2年の「ピンク」、杉田愛佳・私立金光学園中学校(岡山県浅口市)2年の「『言葉の力』を感じるとき」。

▽高校生部門

【優秀賞】長野涼夏・新潟県立新発田農業高校3年の「担任の先生」、内川友梨香・私立和光高校(東京都町田市)2年の「心を磨くこと」【審査員】神保萌・私立和光高校2年の「そばにいるということ」、田部井麻帆・私立中央大学高校(東京都文京区)1年の「かくされていたメッセージ」、泉杏梨・私立城西大学附属城西高校(東京都豊島区)2年の「おばあちゃん、ありがとう」、近藤ありす・愛媛県立三島高校2年の「希望の言葉」。

多くの優れた作品を寄せた学校賞(24校)は次の通り。

京都市立高倉小学校、北海道千歳市立緑小学校、東京都足立区立足立小学校、私立才教学園小学校、愛知県一宮市立葉栗北小学校、国立お茶の水女子大学附属中学校、福島県会津若松市立河東中学校、宮城県石巻市立蛇田中学校、岩手県立一関第一高校附属中学校、私立慶應義塾中等部、千葉市立幕張本郷中学校、私立国士舘中学校、私立作新学院中等部、国立香川大学教育学部附属坂出中学校、東京都西東京市立青嵐中学校、私立早稲田大学高等学院中学部、長野県豊丘村立豊丘中学校、私立中央大学高校、私立和光高校、私立城西大学附属城西高校、愛媛県立三島高校、北海道札幌北陵高校、岡山県立岡山芳泉高校、長野県屋代南高校。

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表彰式では、一般・大学生の部で一昨年の第5回言の葉大賞の大賞を受賞したドイツ人のクイーツ・アナ・ミレナさんが駆け付け、お祝いの言葉を述べるとともに、ドイツと日本の文化的な架け橋の役割の重要性を強調した。

高校生の部であいさつした京都市教委の在田正秀教育長は、「言葉を通じて心を通い合わせることの素晴らしさ」を指摘するとともに、学習指導要領での言語活動の大きな役割に期待した。

中学生の部では、紙司柿本の柿本恵都湖さんが「言葉に込められているメッセージは、生きる上で大きな糧になる。言葉をさらに重視していきたい」と述べた。

小学生の部では、立命館小・名進研小国語顧問の岩下修氏が「作文を読みながら言葉の力が多様な形で具体的に発揮され、人を支えたり人間関係を育んでいたりすることを知った。作文は新しい世界を見せてくれる」などと強調した。

女優の檀ふみさんが3つの受賞作品を朗読、参加者に感銘を与えた。

最後に総評に立った同協会の佐藤代表理事は、「この協会の教育支援事業は、グローバル化とワールド化を目指す。ワールド化に関しては、言葉を通じて心の広がりを追究していきたい。十分に言葉の力を発揮させるには、多くの言葉を見聞きすることだけでなく、日頃から心豊かに暮らし、また、受信するアンテナを高く研ぎ澄まされたものにしておくことが大切となる。『言葉の力』とはまさに『心の力』である」などと力強く述べた。

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