第8回「海の日」懸賞 論文の受賞者決定

教育新聞社・日本海事新聞社らが主催

喜びの笑顔をみせる受賞者たち
喜びの笑顔をみせる受賞者たち

教育新聞社、日本海事新聞社、日本海洋政策学会が主催する第8回「『海の日』懸賞論文」の受賞者が決定され、その表彰式が7月11日、東京都千代田区の海運クラブで開かれた。大学生、大学院生(高等専門学校4、5年生含む)、高校生を対象にした新たな海洋立国の実現に向けた多様な分野の海洋政策アイデアや提言などを募集するもの。最優秀賞には、東京海洋大学大学院海洋システム工学専攻の平井由季乃さんの「ハイドロフォン搭載Argoフロートを使用した全球的四次元海洋音響環境モニタリングシステム導入の提言」が選ばれた。

審査に当たった日本海洋政策学会学術委員会委員長で同志社大学の坂元茂樹教授は、「今年度は新たに3大学の応募を得て、多くの論文が集まった。大変、質も高く、海洋の安全保障、環境調査、保護区、資源開発システムなど内容も多岐にわたっていた。若者が海洋政策に関心を高め広げているのがうかがえた」と賛辞を寄せた。

平井さんは、Argoフロートにハイドロフォンを搭載。海洋音響モニタリングを国際協力で実現しようという先進的提言を示した。G7科学大臣会合では、全球海洋4次元環境把握に向けたArgo計画を合意。海洋研究科学委員会(SCOR)と全球海洋観測パートナーシップ(POGO)が、海洋生物に及ぼす海洋雑音の影響調査プロジェクトを行う中で、両者を統合する面白いアイデアだと評価された。実現可能性が高い点にも意義が認められた。

このほか、優秀賞には、横浜国立大学大学院都市地域社会専攻の服部啓太さんの「海色モニタリングによる青潮、赤潮の環境動態の把握と予測モデルの高精度化」、北海道大学大学院生物圏科学専攻の富安信さんの「海洋生物の行動と水中音波通信を応用したリアルタイムな海洋環境調査」が選ばれた。

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