地場の食材に心込め優勝 第11回学校給食甲子園

時間内で調理を進める決勝戦出場チーム
時間内で調理を進める決勝戦出場チーム

NPO法人21世紀構想研究会(馬場錬成理事長)が主催し、文科省、農水省などが後援する「第11回学校給食甲子園―地場産物を活かした我が校の自慢料理―」決勝大会が12月4日、女子栄養大学で開催された。学校給食を調理している学校または学校給食センターに勤務している栄養教諭あるいは学校栄養職員と調理員が2人1組になって競い合う。

決勝では、応募2004チームから選考を勝ち抜いた12チームが競い合った。

手洗い検査後、制限時間60分の調理がスタート。調理、盛り付け、後片付けまでを完結させる。

優勝したのは、北海道足寄町学校給食センター(吉田美優栄養教諭、廣田裕美調理員)。同センターの献立は、▽螺湾らわんぶきの繊維たっぷり飯▽牛乳▽道産子ホイル焼き▽カプレーゼ▽和・酸辣湯▽足寄産物3色団子・十勝産あずきを添えて。

北海道産で高さ2メートル以上の「螺湾ぶき」は、カルシウムとミネラルが豊富で、6月から7月の時季にしかみずみずしさを味わえない。決勝戦はその時季ではないので、水煮を使用した。

吉田栄養教諭と廣田調理員は「先生、子供、地域のみなさん、生産者の方に感謝を伝えたい。大会参加にあたり、衛生管理や生産者の思いを伝えるなど学校給食を基礎から見直し、日々、給食と向き合ってきた」と述べた。

同町には、夏と冬で60度の寒暖差があり、特産物は、限られた時季にしか収穫できない。そのため、給食づくりでは、自然の恵みと生産者に感謝し、残食の少ない手作り給食を心がけているという。「赤い宝石」として親しまれているイチゴの「スイーティーアマン」は、温泉熱を利用して栽培されている。ここにも、自然との深い関わりが現れている。

他方、毎日給食を食べている小学生が選ぶ「もっとも食べたいと思う給食」には、「子ども審査員特別賞」が授与された。審査には、2人の子ども審査員が加わり、同賞が、埼玉県毛呂山町学校給食センター(石井知子栄養教諭、大谷木敏博調理員)に贈られた。

審査委員からは「日々、地道に努力を重ねている献立と調理であるのが感じられ、決勝はレベルの高いものだった」「食育に関する記述も、食育が学校に浸透しているのを感じさせる」と評価。その半面、「手洗いや水の出しっぱなしをしないなどの基本を大切にしてほしい」とも。

詳細は学校給食甲子園サイト(http://www.kyusyoku-kosien.net/)に。

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