「住みよい地球」 全国小学生作文コンクール2016 最優秀賞や学校奨励賞など決まる

過去最高の5801作品の応募

「『住みよい地球』全国小学生作文コンクール2016」は、岩谷産業株式会社が主催し、今年度7回目の実施となる。同コンクールには文部科学省、環境省、全国連合小学校長会、全国市町村教育委員会連合会などが後援し、教育新聞が協力したもの。日本国内だけでなく、アメリカ・フランス・中国など海外日本人学校も含め、704校の小学生から過去最多となる5801作品の応募があった。

「ガス&エネルギー」を事業の中核として、環境と深いかかわりを持つ岩谷産業が主催する同コンクールは、作文を通して、子どもたちに地球環境を考えてもらう契機となることを目的としている。同社は「住みよい地球がイワタニの願いです」を企業スローガンに掲げており、作文のテーマもここから設定されている。

入賞者にはそれぞれ表彰状や賞品が贈られたが、特に最優秀賞、学校奨励賞は、主催者が学校を訪問して授与式を実施した。

最優秀賞
小学校低学年の部
千葉市立桜木小学校 3年 大住煌華さん
タイトル:開さい!かんきょうオリンピック

授与式は、1月6日に主催者を代表して岩谷産業株式会社内藤学広報部部長が同校を訪問して行なわれた。表彰盾と副賞図書カード5万円を受け取った大住さんは「また入賞するとは思っていなかった。賞をもらえてとてもうれしいです」と喜びを話した。

大住さんは1年生のときにも同賞を受賞し、今回2度目。受賞作品は、地球環境をよくするための方法として、地球上に住む人全員が参加する「かんきょうオリンピック」を開催し、地球環境をよくするための活動を競うというもの。みんなが参加してくれれば、きっと「地球が全員に金メダルをくれると思います」と結んでいるところも、最終審査会で高く評価された。

小学校高学年の部
三重県いなべ市立立田小学校 5年 松下実穂さん
タイトル:ホタルの光をいつまでも

授与式は、昨年12月20日、主催者代表が同校を訪問し、5、6年生11人の集会で行われた。

松下さんは、「1年生のときに山村留学してきましたが、地域の人たちや仲間とともに蛍の飼育にがんばってきました。今回最優秀賞になったことで、立田小学校の取り組みを全国に知ってもらえることがうれしいです」と話した。同校は今年度で廃校になる。

担当の伊藤圭吾教諭は「ホタルの取り組みを開始して今年で23年目。最終年度に学校の取り組みや子どもの頑張りをこのように評価していただき、大変光栄に感じております。実穂さん自身、毎日の飼育・観察をコツコツと行い、夜の幼虫上陸調査、飛翔調査などにも意欲的に取り組んでいました。その頑張る姿がこの作品にも表れていたのでしょう」と話した。

学校奨励賞

優秀な作品を多数応募した小学校に奨励の意味で贈られる学校奨励賞。受賞したのは、大垣市立中川小学校、新潟市立荻川小学校、釜石市立甲子小学校の3校。表彰式は、主催者が受賞校を訪問して行われた。

岐阜県大垣市立中川小学校

43作品の応募が受賞につながった大垣市立中川小学校の表彰式は、昨年12月21日に全校児童が集まる朝礼の時間を利用して行われた。担当の大江富美子教諭は「私たちの住んでいる大垣市内の小・中学校では、「ふるさと大垣科」という教科があり、月1回土曜日に大垣市の自然や環境について学んでいます。この作文コンクールに応募することでさらにふるさとについて考え、ふるさとを愛する心が育ったことと思います」と話した。

新潟市立荻川小学校

新潟市立荻川小学校の表彰式は2月1日、全校児童が集まる体育館で行われ、主催者を代表して同校を訪問した岩谷産業株式会社執行役員長谷川宏明広報部長から直接、表彰盾と副賞の図書20冊目録が授与された。94作品の応募が高く評価された同校の受賞について、審査委員会では、「一人ひとりの児童が自分なりの問題意識を持って書いています。特に女子の意識が高いと感じました。先生方のていねいなご指導のあとがうかがわれます」と、学校としての指導が高く評価された。

岩手県釜石市立甲子小学校

釜石市立甲子小学校の表彰式は、2月7日に主催者が同校を訪問して、全校児童が集まる朝礼で行われ、代表児童に表彰盾と副賞図書カード3万円が手渡された。同校から応募された6年生の44作品について、担当の菊池亜季教諭は「夏休みの課題として、条件作文のかたちをとって取り組みました。岩手・釜石の自然に注目した子、自分の体験をもとに書いた子、それぞれの視点から作文にまとめました。そして2学期に入ってから再度自分の作文を見直して、あらためて清書して応募しました」と話した。

最終審査会

1次審査・2次審査を経てノミネートされた作品から、最終的に各賞を決定する最終審査会は、昨年10月24日、岩谷産業株式会社東京本社(東京都港区)で行われた。審査委員長の茅陽一東京大学名誉教授は講評の中で、「『住みよい地球』はかなり一般的なテーマなので、いろいろな種類の作品があった。低学年・高学年とも、その学年にふさわしいまとめかたをしていることが審査員の重要な評価基準になったと思う」と述べた。

【問い合わせ先】「住みよい地球」全国小学生作文コンクール事務局(プラスエム内)
        TEL:03-5541-7080 E-Mail:sakubun@plus-m.co.jp


「水素エネルギー教室」で水素に感動

岩谷産業株式会社では、表彰式と併せて三重県いなべ市立立田小学校と岐阜県大垣市立中川小学校で「水素エネルギー教室」と「燃料電池自動車試乗」を実施した。

水素エネルギー教室では、地球温暖化をテーマにした講義に続いて環境にやさしい水素の特徴を学び、そのあと子どもたちにキットが配られ、電気分解によって水から水素と酸素を取り出す実験を通して、燃料電池の仕組みを学んだ。

燃料電池自動車試乗では、地球環境にやさしい燃料電池車の説明を受けた後、水素を燃料とした自動車「ミライ」に試乗し、排気ガスを出さずに水がぽたぽた垂れている状態を全員が確かめた。

「水素エネルギー教室」は新潟県新潟市立荻川小学校と岩手県釜石市立甲子小学校でも行われた。