学生独自のアイデア光る プログラミング・コンテスト

優勝した喜びを語る菱沼さんら
優勝した喜びを語る菱沼さんら

(学)岩崎学園情報科学専門学校(岩崎文裕校長)は5月16日、横浜市の横浜赤レンガ倉庫1号館で第8回ISCプログラミング・コンテストを開催した。グランプリの最優秀賞は、設置場所の温湿度を日別(3日分)・時間別に記録し変化が見られる「長期記録型家庭用温湿度計」を開発したグループ。

同学園医療IT科3年生の菱沼航平さん(20)は2度目の挑戦でのグランプリに「やっと賞を取れたので満足している」と語った。この日集まった1年生には「学生のうちにこのような経験をしてほしい。学生の今なら失敗し放題。逃げて恥をかかないのではなく、逃げずに恥をかいて」と呼び掛けた。

受賞作は、小型コンピュータのRaspberryPi3を搭載し、温湿度センターを実装。7インチ液晶ディスプレイを備え、データ変化が一目で分かる温室時計で、ティッシュ箱とほぼ同じ大きさ。

画面上には、現在と昨日の温湿度や30分ごとの気温・湿度の変化をグラフで表示。色覚異常のある人に配慮した画面設定を行い、温湿度や注意事項などを聞くと音声で答えてくれる機能も。

今後は、▽制作コストを下げる▽コンパクト化▽グラフを週・月単位等に切り替えられるようにする▽他施設での応用▽スポンサーを付けて病院等に協力を要請しビッグデータを取得――などを語った。
コンテストでは、(1)社会の問題を解決する・便利にする(2)斬新なアイデアが面白い・世の中を驚かせる(3)誰かを楽しませる・夢中にさせるの視点から、IoT(Internet of Things)、もの(ハード)とソフトウェアをインターネットと融合。もの作りの観点も踏まえ、これまで実現できなかったアイデアや技術などを用いて、新しいおもしろさや社会問題を解決するサービスを学生が独自に考え、競い合った。

応募作品は総数49点。学内選考を経た5チームの5作品が最終審査会でプレゼンテーションを行った。

この日参加した同学園の学生は、情報科学専門学校の350人と横浜医療情報専門学校の50人。

審査員を務めた横浜コミュニティデザイン・ラボ代表理事の杉浦裕樹ヨコハマ経済新聞編集長は「学生時代に世の中の人と交流し、自分たちで作るものをよりよいものにしていくのは大切。積極的に外の人たちとつながりを持ってほしい」と声を掛けた。

【訂正】参加した情報科学専門学校の学生は「300」人とあるのは「350」人でした。(2017.5.23)