「住みよい地球」 全国小学生作文コンクール2017 最優秀賞や学校奨励賞など決まる

世界中から5265作品の応募

「『住みよい地球』全国小学生作文コンクール2017」は、岩谷産業株式会社が主催し、今年度8回目の実施となる。同コンクールには文部科学省、環境省、全国連合小学校長会、全国市町村教育委員会連合会などが後援し、教育新聞が協力したもの。日本国内だけでなく、アメリカ・フランス・中国など海外日本人学校18校を含む、648校の小学生から5265作品の応募があった。

「ガス&エネルギー」を事業の中核として、環境と深いかかわりを持つ岩谷産業が主催する同コンクールは、作文を通して、子どもたちに地球環境を考えてもらう契機となることを目的としている。同社は「住みよい地球がイワタニの願いです」を企業スローガンに掲げており、作文のテーマもここから設定されている。

入賞者にはそれぞれ表彰状や賞品が贈られたが、特に最優秀賞、学校奨励賞は、主催者が学校を訪問して授与式を実施した。

最優秀賞
小学校低学年の部
静岡市立清水岡小学校1年 勝山慶太郎さん
作品名:じめんのごはん

授与式は、1月9日に主催者を代表して岩谷産業株式会社内藤学広報部部長が同校を訪問して行われた。

表彰状と記念盾、副賞の図書カード5万円を授与された勝山さんは「庭につくった堆肥ボックスの生ごみが『じめんのごはん』としてミミズや花の栄養になります。これからも楽しみながらじめんのごはん作りを続けていきたいです。受賞の知らせを聞いて、家族みんなが喜んでくれました」と話した。

小学校高学年の部
仙台市立小松島小学校 5年 鈴木心晴さん
作品名:フリマで実践「3R」

授与式は、昨年12月22日、主催者が同校を訪問し、校内テレビ放送で全校児童に向けて行われた。

鈴木さんは、「担任の先生から最優秀賞と聞いたときには、思わず大声を出してしまいました。ほんとうにうれしかったです。キッズフリマに参加してから、ものを大切にしようという気持ちが大きくなりました。捨てるはずのお菓子のパッケージから作ったポーチなど、リメークしたお気に入りの小物も増えています。これからも限られた資源を大切にする気持ちを忘れずに、3Rからさらに6Rに楽しく取り組んでいきたいです」と話した。

学校奨励賞

優秀な作品を多数応募した小学校に奨励の意味で贈られる学校奨励賞。受賞したのは、市原市立青葉台小学校、新潟市立潟東小学校、南国市立久礼田小学校の3校。表彰式は、主催者が受賞校を訪問して行われた。

新潟市立潟東小学校

48作品の応募が受賞につながった新潟市立潟東小学校の表彰式は、昨年12月20日に全校児童が集まる朝礼の時間を利用して行われた。主催者を代表して賞を授与したのは、岩谷産業株式会社執行役員長谷川宏明広報部長。

担当教諭は「高学年になると児童は、地球環境の保全やエネルギー問題等に興味や関心を持つようになります。社会科や国語科で環境や公害について、学習したりニュースを見聞きしたりすることで自分の考えを持てるようになり、今回の作文の取り組みにつながったと感じています」と話した。

審査会では「全体として、平素より取り組んでいる環境学習が実を結んでいると感じられます。地球の自然の良さを具体例として挙げる児童が多く、それを守っていくという考えはすばらしい」と高く評価された。

市原市立青葉台小学校

市原市立青葉台小学校の表彰式は1月9日、全校児童が集まる体育館で行われ、主催者を代表して同校を訪問した、岩谷産業株式会社間島寛専務取締役から直接、表彰状と記念盾、副賞の図書カード3万円が授与された。

145作品の応募が高く評価された同校の受賞について、審査会では、「1年生・5年生は全員で取り組みました。6年生も多くの児童が、テーマをよく考えて取り組んでいます。字数が足りなかったり、テーマが多少ずれていたりする作品もありましたが、学校として熱心な指導のあとがうかがえました」と学校としての指導を高く評価した。

南国市立久礼田小学校

5年生全員20人が一丸となって応募してくれた、南国市立久礼田小学校の表彰式は1月30日に主催者が同校を訪問して、全校児童が集まる朝礼で行われた。代表児童には表彰状と記念盾、副賞の図書カードが手渡された。

5年生全員の応募が受賞につながったことについて、担当教諭は「テーマに沿って、子どもたちが意欲的に書き進めてきました。テーマも今の社会の課題に合っており、自分の考えも持つことができました」と話した。

審査会では「5年生は1クラス20人。20人が全員で頑張って取り組んでくれました。教育的な取り組みであり、指導の先生に敬意を表します」と高く評価された。

最終審査会

1次審査・2次審査を経てノミネートされた優秀作品から、最終的に各賞を決定する最終審査会は、昨年10月24日、岩谷産業株式会社東京本社(東京都港区)で行われた。

審査委員長の茅陽一東京大学名誉教授は講評の中で「今回の応募作文は、周辺の自然や社会との関わりに目を向けるものが多かった。これは応募者が自分のまわりとの整合した生活に強い関心をもっている証左であり、地についた視点として大いに評価します」と述べた。

【問い合わせ先】「住みよい地球」全国小学生作文コンクール事務局(プラスエム内)  TEL:03-5541-7080 E-Mail:sakubun@plus-m.co.jp

「水素エネルギー教室」で水素に感動

岩谷産業株式会社では、表彰式と併せて仙台市立小松島小学校で「水素エネルギー教室」と「燃料電池自動車試乗」を実施した。

水素エネルギー教室では、地球温暖化をテーマにした講義に続いて環境にやさしい水素の特徴を学び、そのあと子どもたちにキットが配られ、電気分解によって水から水素と酸素を取り出す実験を通して、燃料電池の仕組みを学んだ。

燃料電池自動車試乗では、5年生全員が水素を燃料とした地球環境にやさしい自動車「ミライ」に試乗した。興奮気味に降りてきた一人は「とても静かで乗り心地が良かったのでびっくりです。大人になったら運転したいです」と話した。

「水素エネルギー教室」は新潟市立潟東小学校と南国市立久礼田小学校でも行われた。